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融資による調達

返済予定表テンプレート|返済が始まると資金繰りはどう変わるか

条件を入れると元利均等と元金均等の予定表、手元資金がもつ月数まで出るExcelを配布します。3,000万円で伸びるのは10か月ではなく約7.5か月、という構造を数字で示します。

公開:2026年9月14日 Creww Finance Media 編集部
この記事の内容

  1. 借りた日ではなく、返し始める日から考える
  2. 元利均等と元金均等
  3. 数字で見る|2つの方式の違い
  4. テンプレート(計算式入りExcel)
  5. どちらを選ぶか
  6. 据置期間は、返済を減らさない
  7. 数字で見る|据置の効果と代償
  8. 返済が始まると、ランウェイはどう動くか
  9. 元本は損金にならない
  10. 数字で見る|金利が1%上がったら
  11. 複数の借入が重なるとき
  12. 数字で見る|返済が重なる月
  13. 返済が重いと分かったときの順序
  14. 返済予定表を、資金繰り表に写す
  15. 借りる前に確認すること
  16. チェックリスト
  17. よくある質問

借りた日ではなく、返し始める日から考える

融資を検討するとき、意識が向くのは「いくら借りられるか」です。しかし資金繰りに効いてくるのは、借りた日ではなく、返済が始まってからの毎月です。

借りた直後は手元資金が増えます。問題はその後です。毎月の支出が、返済額の分だけ増えた状態が、返し終わるまで続きます。

元利均等返済毎月の返済額(元本+利息)が一定になる方式。
元金均等返済毎月返す元本が一定で、利息は残高に応じて減る方式。
据置期間元本を返さず、利息だけを払う期間。
ランウェイ手元資金が、あと何か月もつかを表す期間。
借りる前に、返済予定表を作る

金融機関は実行後に返済予定表を交付しますが、それは借りることが決まった後です。判断の材料にするなら、借りる前に自分で作る必要があります。この記事にテンプレートを置いています。

この章の要点

効いてくるのは返済が始まってからの毎月。借りる前に予定表を作ってください。

元利均等と元金均等

項目 元利均等返済 元金均等返済
毎月の返済額 一定 だんだん減る
毎月の元本 だんだん増える 一定
毎月の利息 だんだん減る だんだん減る
初めの返済額 小さい 大きい
利息の総額 大きい 小さい
資金繰りの読みやすさ 読みやすい 月ごとに変わる

中小企業の融資では、元利均等が使われることが多くなっています。毎月の返済額が一定で、資金繰りが組みやすいためです。

元金均等は、初めの返済額がいちばん大きく、だんだん軽くなります。利息の総額は小さくなりますが、資金繰りが苦しい時期に重い返済が来る形になります。

この章の要点

元利均等は読みやすく、総額はやや大きい。元金均等はその逆です。

数字で見る|2つの方式の違い

3,000万円を年利2.0%、5年(60か月)で借りる場合を比べます。

項目 元利均等 元金均等
1回目の返済額 約525,833円 550,000円
最終回の返済額 約525,833円 約500,833円
毎月の元本(初回) 約475,833円 500,000円
利息の合計 約1,549,968円 約1,525,000円
返済額の合計 約31,549,968円 約31,525,000円
約24,968円5年間の利息の差
約24,167円初回の返済額の差
5年期間

利息の差は5年間で約2.5万円にとどまります。一方、初回の返済額は約2.4万円の差です。つまり、1か月分の差と、5年分の利息の差が、ほぼ同じということになります。

利息の総額で選ばない

この条件では、利息の差より「毎月いくら出ていくか」のほうが判断材料として重いことが分かります。金利が高い、期間が長い場合は差が広がりますが、それでも資金繰りへの影響のほうが先に効きます。

この章の要点

利息の差は5年で約2.5万円。毎月の返済額のほうが判断材料として重いです。

テンプレート(計算式入りExcel)

借入の条件を入れると、元利均等と元金均等の両方の返済予定表と、資金繰りへの影響が出ます。

TEMPLATE 返済予定表テンプレート

借入額・年利・返済期間・据置期間の4つを入れると、返済予定表と、手元資金が何か月もつかが自動で計算されます。

1 借入の条件(この4つを入れる)

項目値メモ
借入額30,000,000円で入れる
年利(%)2.02.0%なら 2.0
返済期間(月数)605年なら60、7年なら84
据置期間(月数)0元本を返さない期間。無ければ0

2 返済予定表(元利均等)の作り方

列計算のしかた
回1から順に
元本PPMT(年利/12 回-据置 期間-据置 -借入額)
利息IPMT(年利/12 回-据置 期間-据置 -借入額)。据置中は 借入額×年利/12
返済額元本 + 利息
残高前回の残高 - 今回の元本

3 返済予定表(元金均等)の作り方

列計算のしかた
元本借入額 ÷ (期間 - 据置)。据置中は0
利息前回の残高 × 年利/12
返済額元本 + 利息
残高前回の残高 - 今回の元本

4 2つの比較

項目元利均等元金均等
返済額の合計
うち利息の合計
1回目の返済額
据置明けの1回目
毎月の元本(据置明け)

5 資金繰りへの影響

項目金額計算のしかた
手元の現預金いまの残高
月間の営業収支(返済を除く)毎月の入金 - 出金。マイナスなら - を付ける
借入で入る資金1 借入の条件の借入額
毎月の返済額据置が明けたあとの返済額
返済後の月間収支月間の営業収支 - 毎月の返済額
借入前に手元資金がもつ月数手元の現預金 ÷ 月間の流出額
借入後に手元資金がもつ月数(手元の現預金 + 借入額) ÷ 返済後の流出額

6 借りる前に確認すること

確認すること内容
返済方式元利均等か元金均等か
返済の開始月実行の翌月とは限らない
据置期間据置明けの返済額を計算したか
引き落としの日他の借入と重なっていないか
金利の種類固定か変動か。変動なら上がった場合も計算したか
繰上返済できるか。手数料はかかるか
期限の利益喪失何があると一括返済を求められるか

Excel版は、株数と1株あたり金額を入れると持株比率が自動で出ます。 入力するところは水色、自動で計算されるところはグレーに塗り分けてあります。 1枚目に使い方、最後に用語集が入っています。

コピーを押すと、タブ区切りでクリップボードに入ります。 Googleスプレッドシートに貼ると列が揃ったまま入ります(計算式は入りません)。

入っている数字はすべて記入例です。実在の会社のものではありません。 自社の数字に置き換えて使ってください。

シート 内容
はじめに 使い方の4ステップ
1 借入の条件 借入額・年利・返済期間(月数)・据置期間(月数)を入れる
2 元利均等 返済予定表(自動)
3 元金均等 返済予定表(自動)
4 2つの比較 利息の総額、初回・据置明けの返済額
5 資金繰りへの影響 手元資金と月間収支を入れると、もつ月数が出る
用語と計算式 —

入力するのは、1 借入の条件の4つと、5 資金繰りへの影響の2つだけです。

なお、この表は概算です。日数の数え方や端数の処理は金融機関によって異なります。正式な金額は、金融機関が交付する返済予定表で確認してください。

この章の要点

入力は6か所だけ。借りる前の判断に使ってください。

どちらを選ぶか

状況 向いている方式 理由
これから立ち上げる事業 元利均等 初めが軽い。売上が育つ時間が要る
資金繰りに余裕がない 元利均等 初めの負担を抑える
すでに安定して利益が出ている 元金均等 利息の総額を抑えられる
数年後に業績が落ちる見込み 元金均等 早く元本を減らせる
資金繰り表を厳密に組みたい 元利均等 毎月の金額が一定

実際には、金融機関から元利均等を提示されることが多く、選べる場面は限られます。それでも、両方を計算して比べておく意味はあります。「元金均等にできますか」と聞けるかどうかが変わります。

この章の要点

迷ったら元利均等。ただし両方を計算して、聞ける状態にしておいてください。

据置期間は、返済を減らさない

据置期間は、元本を返さず利息だけを払う期間です。創業融資などで設定されることがあります。

据置は先送りであって、軽減ではない

据置の間は元本が減りません。元本を返す期間が短くなるため、据置が明けたあとの返済額は大きくなります。総額が減るわけではありません。

誤解 実際
据置の分だけ返済が楽になる 据置中は楽になるが、その後は重くなる
据置の分だけ期間が延びる 延びない。同じ期間の中で据置を取る
利息も払わなくてよい 利息は払う

2番目が重要です。「5年・据置1年」は、5年のうち最初の1年が据置で、残り4年で元本を返すという意味です。6年になるわけではありません。

この章の要点

据置は同じ期間の中で取るもの。その分、あとの返済が重くなります。

数字で見る|据置の効果と代償

3,000万円を5年(60か月)で借りる場合、据置の有無で比べます(元本の返済額のみで比較します)。

項目 据置なし 据置12か月
元本を返す期間 60か月 48か月
据置期間中の元本返済 — 0円
月あたりの元本(単純計算) 50万円 62.5万円
据置期間中の利息(年2.0%) — 月5万円
50万円据置なしの月々の元本
62.5万円据置12か月の場合
12.5万円増える分

据置を1年取ると、その後の月々の元本返済は50万円から62.5万円に増えます。25%重くなる計算です。

判断の基準は明確です。据置の期間に、月12.5万円の追加負担に耐えられる状態になる見込みがあるか。あるなら有効ですし、ないなら据置は問題を先送りするだけです。

この章の要点

据置12か月で、その後の元本は25%重くなります。その間に改善する見込みがあるかで判断を。

返済が始まると、ランウェイはどう動くか

この記事の主題です。借りることで手元資金は増えますが、返済が始まると毎月の流出も増えます。差し引きで、もつ月数がどう変わるかを見ます。

項目 金額
手元の現預金 2,000万円
月間の営業収支(返済を除く) ▲300万円
借入前にもつ月数 約6.7か月

ここで3,000万円を5年で借りると——

項目 金額
手元の現預金 5,000万円(2,000万+3,000万)
月間の営業収支 ▲300万円
毎月の返済額(元利均等) ▲約52.6万円
返済後の月間収支 ▲約352.6万円
借入後にもつ月数 約14.2か月
約6.7か月借入前
約14.2か月借入後
約7.5か月買えた時間

3,000万円を借りて、約7.5か月の時間を買ったことになります。単純に3,000万円 ÷ 300万円 = 10か月ではありません。返済が始まる分、実際に伸びるのは7.5か月です。

「いくら借りるか」ではなく「何か月伸びるか」で見る

この7.5か月のあいだに、月間収支をプラスに転じさせられるかが本当の問いです。伸びた月数で足りないなら、金額を増やすか、期間を延ばして毎月の返済を下げるかになります。

この章の要点

3,000万円で伸びるのは10か月ではなく約7.5か月。返済の分だけ短くなります。

元本は損金にならない

もうひとつ、資金繰りに効く構造があります。元本の返済は費用(損金)になりません。

項目 税務上 現金
利息 損金になる 出ていく
元本 損金にならない 出ていく

つまり、元本は税金を払ったあとの現金から返します。年間600万円の元本を返すには、税引後で600万円の現金が必要です。法人税等を約30%とすれば、税引前ではもっと大きな利益が要ります。

この構造は 返済原資の説明 の記事で詳しく扱っています。「利益が出ているから返せる」は、そのままでは成り立ちません。

この章の要点

元本は税引後の現金から返します。利益と返済可能額は別物です。

数字で見る|金利が1%上がったら

変動金利の場合、金利が上がれば返済額も増えます。3,000万円・5年で、金利ごとの返済額を比べます。

年利 毎月の返済額 利息の合計 総返済額
2.0% 約525,833円 約155万円 約3,155万円
2.5% 約532,421円 約195万円 約3,195万円
3.0% 約539,061円 約234万円 約3,234万円
約13,228円金利1%上昇で増える月々
約79万円5年間の利息の増加
1%金利の上昇幅

金利が2.0%から3.0%に1ポイント上がると、毎月の返済は約13,228円増え、5年間の利息は約79万円増えます。

金額が大きいほど、金利の影響も大きくなる

3,000万円で月1.3万円なら、資金繰りへの影響は限定的です。しかし借入が1億円あれば、その3倍以上になります。借入残高が大きい会社ほど、金利の変動を計算しておいてください。

ここで確認しておきたいのは、金利の影響は返済期間の影響より小さいということです。前の章で見たとおり、据置を1年取るだけで月々の元本は12.5万円変わります。交渉するなら、金利より期間と条件です。

この比較も、テンプレートの「1 借入の条件」で年利を変えれば計算できます。変動金利で借りるなら、上がった場合を必ず計算してください。

この章の要点

金利1%上昇で月約1.3万円(3,000万円の場合)。期間の影響のほうが大きいです。

複数の借入が重なるとき

借入が増えると、返済も重なります。1本ずつ見ていると、全体の負担が見えません。

確認すること 内容
月ごとの返済額の合計 全借入を月別に足し上げる
いちばん重い月 賞与資金や季節資金の返済が重なる月
返済が終わる時期 1本が終わると、その分だけ楽になる
期日の集中 借換の交渉が重なる時期

とくに短期の借入が混ざっていると、特定の月だけ返済額が跳ね上がります。年間の合計では問題なくても、その月に現金が足りなければ延滞です。

この章の要点

見るべきは年間ではなく月ごとの合計。いちばん重い月で判断してください。

数字で見る|返済が重なる月

3本の借入がある会社の、月別の返済額を見ます。

借入 内容 毎月の返済 備考
A 設備資金 7年 30万円 毎月
B 運転資金 5年 25万円 毎月
C 賞与資金 6か月 50万円 年2回、6か月ずつ
月 A B C 合計
Cの返済がない月 30万円 25万円 0円 55万円
Cの返済がある月 30万円 25万円 50万円 105万円
55万円軽い月
105万円重い月
約1.9倍その差

月によって返済額が約1.9倍違います。年間の平均で資金繰りを見ていると、重い月に足りなくなります。

さらに、Cの賞与資金は賞与を支払った直後から返済が始まることが多く、賞与の支払いと返済の開始が近接します。資金繰り表は、月単位で作ってください。

この章の要点

月によって返済額は倍近く変わります。平均ではなく、重い月で見てください。

返済が重いと分かったときの順序

順 やること 影響
1 借換で期間を延ばす 区分に影響しない。早く動けば使える
2 短期の借入を長期に組み替える 同上
3 回収・支払条件を見直す 費用がかからない
4 返済を止める手前で相談する 相談として扱われる
5 条件変更(リスケ)を申し出る 要管理先になる可能性。新規が止まる
返せているうちに1番、返せなくなったら5番

この差は決定的です。返済が正常な状態での借換は、債務者区分に影響しません。限界まで持ちこたえてから相談すると、条件変更しか選べなくなります。借換保証 の記事で扱っています。

判断の目安は、簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)が、年間の元本返済額を下回っているかです。下回っていれば、毎年その分だけ現金が減っています。放置すれば、いずれ返せなくなります。

この章の要点

簡易CFが年間返済額を下回ったら、その時点で借換を検討してください。

返済予定表を、資金繰り表に写す

返済予定表を作っただけでは意味がありません。資金繰り表に反映させてください。

順 やること
1 全借入の返済予定表を並べる
2 月別に、元本と利息を合計する
3 資金繰り表の出金欄に、月別の返済額を入れる
4 新規に借りる場合、その返済も加える
5 月末残高が、どの月にいくらになるかを確認する
6 残高が最も低くなる月と金額を把握する

6番が、そのまま次の資金需要の根拠になります。「◯月に残高が◯万円まで下がるので、その前に◯万円が必要です」——この形で説明できれば、金額の根拠として十分です。

使途と必要額の示し方は 資金使途の説明 の記事で扱っています。

この章の要点

返済予定表は資金繰り表に写して初めて役に立ちます。

借りる前に確認すること

確認すること なぜ
返済方式(元利均等か元金均等か) 毎月の返済額が変わる
返済の開始月 実行の翌月とは限らない
据置期間の有無と長さ 据置明けの返済額を計算する
引き落としの日 他の借入と重なっていないか
金利の種類(固定か変動か) 変動なら、上がる可能性がある
繰上返済ができるか、手数料は 資金に余裕ができたときの選択肢
期限の利益喪失の条件 何があると一括返済を求められるか

4番目を確認してください。引き落とし日が複数の借入で分かれていると、そのすべてで残高を確保する必要があります。できるだけそろえるか、少なくとも把握してください。

5番目も重要です。変動金利なら、金利が上がれば返済額も増えます。テンプレートで、金利が1%上がった場合も計算してみてください。

この章の要点

引き落とし日と金利の種類は、契約前に必ず確認してください。

チェックリスト

借りる前・返済中に確認する

  • 借りる前に、返済予定表を自分で作った
  • 元利均等と元金均等の両方を計算して比べた
  • 据置期間を取る場合、据置明けの返済額を計算した
  • 手元資金が何か月もつか、借入前と借入後で比べた
  • 伸びた月数で、収支がプラスに転じる見込みがあるか確認した
  • 全借入の月別の返済額を合計した
  • いちばん重い月の金額を把握している
  • 返済額を資金繰り表の出金欄に反映させた
  • 残高が最も低くなる月と金額を把握している
  • 簡易キャッシュフローと、年間の元本返済額を比べた
  • 元本が損金にならないことを踏まえて、必要な利益を計算した
  • 引き落とし日が複数に分かれていないか確認した
  • 金利が固定か変動かを確認した
  • 変動なら、金利が上がった場合も計算した
  • 繰上返済の可否と手数料を確認した
この章の要点

4番と5番——何か月伸びるか、その間に転じるか。これが借入の判断の中身です。

よくある質問

Q. 元利均等と元金均等、どちらがよいですか
資金繰りに余裕がないなら元利均等です。初めの返済額が小さく、毎月一定で読みやすいためです。元金均等は利息の総額が小さくなりますが、初めが重くなります。
Q. 利息の差は、どのくらいですか
3,000万円・年2.0%・5年の場合、元利均等と元金均等の利息の差は約2.5万円です。一方、初回の返済額の差は約2.4万円。1か月分の差と5年分の利息の差がほぼ同じ、という関係になります。
Q. 据置期間を取ると、返済は楽になりますか
据置中は楽になりますが、その後は重くなります。同じ期間の中で据置を取るため、元本を返す月数が減るからです。5年・据置1年なら、残り4年で元本を返します。
Q. 据置を1年取ると、どのくらい重くなりますか
3,000万円・5年なら、月々の元本が50万円から62.5万円に増えます。25%の増加です。その間に月12.5万円の追加負担に耐えられる状態になる見込みがあるかで判断してください。
Q. 3,000万円借りれば、何か月もちますか
単純な割り算にはなりません。月間の流出が300万円の会社が3,000万円を5年で借りると、返済が始まる分だけ流出が増え、伸びるのは約7.5か月です。10か月ではありません。
Q. 返済が始まる時期は、いつですか
実行の翌月からとは限りません。契約で定められます。据置がある場合は、元本の返済はその後になります。契約前に確認してください。
Q. 元本の返済は、経費になりませんか
なりません。損金になるのは利息だけです。元本は税金を払ったあとの現金から返します。そのため、返済額と同じだけ利益が出ていても足りません。
Q. 返済が重くなってきました。どうすればよいですか
まず借換で期間を延ばせないか相談してください。返済が正常なうちの借換は、債務者区分に影響しません。延滞してからでは条件変更の話になり、新規融資が止まります。
Q. 借換を検討すべき目安はありますか
簡易キャッシュフロー(税引後利益+減価償却費)が、年間の元本返済額を下回っているかどうかです。下回っていれば、毎年その分だけ現金が減っています。
Q. 繰上返済はしたほうがよいですか
利息は減りますが、手元資金も減ります。資金繰りに余裕がある場合に限って検討してください。また、手数料がかかる場合や、繰上返済ができない契約もあります。事前に確認してください。
Q. 変動金利だと、返済額は変わりますか
金利が変われば変わります。テンプレートで、金利が1%上がった場合の返済額も計算しておいてください。資金繰りに余裕がないほど、この確認が重要になります。
Q. テンプレートの金額は、実際の返済額と一致しますか
概算です。日数の数え方や端数の処理は金融機関によって異なります。判断の材料として使い、正式な金額は金融機関が交付する返済予定表で確認してください。
出典

  • 法人税法 第22条(各事業年度の所得の金額の計算)— e-Gov法令検索
  • 中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針 — 金融庁
  • 中小企業の会計に関する基本要領、資金繰り表の作成 — 中小企業庁