東京で和食居酒屋を営む、塩入孔志と申します。
もともとは寿司職人として約7年間、地域密着型の本格寿司店で修行を重ねてきました。毎朝の仕入れから魚の目利き、丁寧な仕込み、握りの技術まで、すべてを現場で体得してきた経験が今の私の土台になっています。カウンターという近い距離でお客様と向き合う日々の中で、料理の味だけでなく、空間・会話・空気感まで含めて「お店の価値」が生まれるのだということを、肌で学びました。
その後、寿司という一点に留まらず、より多彩な和の食文化をお届けしたいという思いから独立。刺身・焼き物・煮物を軸に、季節ごとに変わるメニュー構成を大切にした居酒屋をオープンしました。目指しているのは「特別な夜のためだけではなく、日常の帰り道に自然と立ち寄れるお店」です。気構えなく入れて、でもちゃんと美味しい——そのバランスを日々意識しています。
なお、まったく話は変わりますが、私は時々バドミントンのラリー動画を眺めて気分転換をします。シャトルが弧を描く瞬間の緊張感と、コートに満ちる静けさのコントラストが好きで、飲食の仕事で研ぎ澄ます感覚と、どこか似たものを感じています。
現在も仕入れ・仕込み・調理・接客と、経営者でありながら現場に立ち続けています。数字だけで店の良し悪しを測るのではなく、お客様の表情やスタッフが働きやすいかどうかといった、日常の小さな積み重ねこそが店の信頼につながると考えているからです。
長く続く店をつくるには、無理のない経営と、スタッフ一人ひとりが主体的に動けるチームが不可欠です。継続的な改善と現場感覚を大切にしながら、地域に根ざした店として、これからも地道に磨き続けていきます。