1974年から民間企業で、産業用ロボットの開発等に長年従事しました。2005年に和歌山大学に転職してからは、人間を排除して高速に動いて生産効率を高めるための産業用ロボットではなく、10年後に役に立つロボットの研究を始めたいと考えました。これからの高齢化社会において、労働力が不足しますので、体力がない高齢者や女性や若者が重作業現場で活躍できるために、装着して力を支援するロボットであるパワーアシストスーツの研究を開始しました。県内の農家の方々から熱心に農業用のパワーアシストスーツの開発を依頼されました。また農林水産省の研究費も頂きましたので、農業用のパワーアシストスーツの研究を進めました。2015年には大学を退職して、和歌山大学発ベンチャーとしてパワーアシストインターナショナルを起業しました。その後、和歌山県の研究費にて、農業用以外の物流・建設・工場・介護にも使えるパワーアシストスーツを開発しました。2018年10月からパワーアシストスーツの製造販売を始めました。
今後ウイズ/ポストコロナの高齢化社会では、3密を避けて生産効率を上げることが望まれます。このためロボットや自動化機械により、全自動化を進める必要があります。しかし全自動化がどうしてもできずに、人手に頼らざるえない不定形な現場での不定形な作業には、パワーアシストスーツを活用して軽労化と生産効率の向上を進めていただきたく考えています。特に外国からの技能実習生や県外からのアルバイトが不足する状況下において、パワーアシストスーツを活用して軽労化と生産効率の向上を進めていただく存じます。このニーズに対応するため、農業・物流・建設・工場・介護分野での全自動化が困難な重作業向けに、パワーアシストスーツの拡販を進めて行きたく存じます。