生鮮野菜の付加価値の低さと販売機会の短さから、農業の収益性は低く、高齢化等で就農人口の低下とともに、食料自給率も低下の一途を辿っています。販売機会がなかった生鮮野菜、低価格でしか売れない規格外商品などが廃棄されてしまうのは、用途に合わせて原料加工するノウハウや、商品開発力を持つ事業体が無く、未活用農産物を収益化できなかったことが原因と判断しました。そこで私たちは、保存性の高い未活用農産物の粉末化による事業を展開します。集荷・保管・物流コストが最小化となるよう地域拠点を構築しながら、大学・飲食店・食品会社などが商品開発に参画するプラットフォームを形成していきます。粉末にすることで、新たな食材需要が創出され、規格外品やフードロスという言葉が無くなる社会を作ります。
価格調整のために廃棄されているもの、サイズや傷等外観上の理由により食べられるのに廃棄されている『未活用農産物』。それらに加えて、加工副産物として廃棄処理されている食品を対象として粉末化による事業を展開しています。
保存性を高めるために粉末化し、加工後の保管コストや物流コストを最小化するだけでなく、集荷・加工・物流の最適化も行えるよう地域ごとに拠点となる提携先を広げていきます。
皮や種なども丸ごと使用する「栄養価値」と着色料を使用せずに野菜本来の「色素価値」を活用した粉末食材をBtoBとして原料化受託・販売を行います。ただ、野菜の粉末食材は、小麦粉やきな粉のように一般にはなじみがありません。そこで、粉末食材のアプリケーションを増やすためのメニューや食品を開発する仕組みとして、高校・大学、食育協会、飲食店、食品会社等が参画するプラットフォームを形成し、商品・サービス開発もサポートしていきます。また、粉末化による保存性を活かし、不足している栄養素を補給できる健康スープを防災食としてBtoGまたはC向けに防災事業者と連携した販売も検討しています。