ドローンの安全飛行となる2つの大きな要素は「GPS」と「電波通信」である。
しかしながら山間地においては人口衛星が山などで隠れてしまい非GPSの状態が生まれてしまう。
更に都市部においては「電波障害」も生まれてしまう。
ドローンにとってGPSと電波は最も大切な命綱であり、それをロストしてしまうとドローンはホバーリング等の救済動作には入るがドローン自体が大変危険な状態に陥る。
今回我々が実現しようとしている技術は空間をキューブ状に分割し莫大な空間のデータ量を少なくし、さらにはそのキューブをネットワーク化することで非GPS環境下でドローンが自律して飛行する技術である。
同様の既存技術と大きく違うところは「処理しなくてはいけないデータ量」である。
空間をキューブ状にしデータ量が減らすことでドローンは自身で瞬時に自身の位置情報を把握し、プログラムルート通りに飛行できる。
つまり、ドローンが飛行する空の空間をキューブ状に分割してしまえば、ドローン自体に飛行するキューブの「位置データ」(座標のようなもの)を与えることでドローンは非GPS環境下でも自律飛行が可能となる。
本プロジェクトのリーダーである理化学研究所の浜中博士は本技術を『「救急救命」の場面でドローンが迅速に駆けつけることができたら』という信念のもとに開発した。
その信念を基に、日常生活における山間部、都市部そしてスーパーシティにおいてより安全で早いドローンでの救命・配達等を行うことをゴールとして開発を続けています。