新規事業立ち上げのコツとプロセス

新規事業立ち上げのコツとプロセスのイメージ画像
  • twitterのロゴ
  • lineのロゴ

この記事をシェア

新規事業を立ち上げたい。でも、立ち上げの際、どうすればいいのか、コツやプロセスを知りたい、と思っている方もいるでしょう。
やみくもに新規事業の立ち上げを行っても、成功する確率は低いです。
事業立ち上げに成功するには、正しいプロセスを踏み、コツをつかんでいかなくてはなりません。
ここでは、新規事業立ち上げの4つのコツやプロセスを紹介。
新規事業の立ち上げを考えている方は成功させるためにも、ぜひ参考にしてください。

新規事業の立ち上げの4つのコツ


新規事業立ち上げのコツを紹介します。

1 リサーチを徹底的に行う


新規事業を行う際、マーケティングといったリサーチは欠かせません。
ターゲットを設定し、仮説を立て、その仮説が適切かどうか、リサーチを通じて実証していきましょう。

徹底的なリサーチが必要ですが、ある程度のところで終わらせないとキリがありません。
そのため、費用対効果などを意識することも大切です。

たくさんのデータを収集することで、精度は高まりますが、一定以上のデータを集めてしまうと、結果はさほど変わらないのに、リサーチのために膨大な費用と時間がかかってしまうといったことが生じます。

事前にどれくらいのサンプル数を集めれば、求める結果が得られるのか。
適切な数値を見つけて、実行するようにしましょう。

2 ブルーオーシャン市場を狙う


ブルーオーシャン市場とは、競争相手の少ない未開拓市場のこと。
対して、すでにたくさんの競合が存在する市場のことを、レッドオーシャン市場といいます。

新規事業を立ち上げる際、可能であればブルーオーシャン市場を狙っていきましょう。

というのも、ブルーオーシャン市場は競合が少ない分、自分たち独自の値付けができ、投資費用も安価に抑えやすいといわれています。
シェアも獲得しやすく、短期間で多くのユーザーを得られるチャンスがあるのです。

成功させたいのであれば、ブルーオーシャン市場の事業かどうかも考えていきましょう。

3 撤退についても想定しておく


撤退のタイミングについても、最初から想定しておいたほうがいいでしょう。
というのも、「どこからが成功、どこからが失敗」といった明確な基準がないと、将来性のない事業を延々と続け、取り返しのつかないことになってしまう可能性があります。

「せっかく立ち上げたのにもったいない」とダラダラと事業運営をすることは、ほかの事業に悪影響を及ぼすかもしれません。
そうならないためにも、あらかじめ撤退ラインを決めておくことも大切です。

4 スモールスタートを意識する


最初から大きな組織を作ってしまうと、逆に新規事業の立ち上げにおいては失敗につながる可能性が高くなります。
失敗するリスクを鑑みて、初期投資の少ないスモールビジネスから始めることを意識しましょう。

またメンバーが多いと、コミュニケーションが難しくなり、意思決定のスピードも遅くなってしまいます。
新規事業の立ち上げの際、スピードは命です。
迅速に行動できるようにするためにも、最初は身軽な組織で始めましょう。

新規事業の立ち上げプロセス


新規事業立ち上げのプロセスをお伝えします。

1 事業コンセプトの決定


事業コンセプトとは、「誰に」「何を」「どのように」を表したものとされています。
まず事業立ち上げの際、だれでも理解しやすいコンセプトを策定しましょう。
新規事業を通じて、何をしたいのか。
ひと言で伝えられるようなコンセプトを作れるといいでしょう。

ただ、中小企業は大企業のように抽象的な事業コンセプトは控えるようにしましょう。
中小企業の場合は、具体的に事業コンセプトを決めていく事で成功に繋がりやすくなるでしょう。

2 市場調査を行う


事業コンセプトが決まり、事業内容が明確になってきたら、ニーズがあるかどうか市場調査を行っていきます。

インターネットを使った調査から、郵送調査、電話調査などターゲットの特性に合わせて、最適な調査方法を選びましょう。
またアンケート調査以外にも、インタビューやテストなどの方法も効果的です。

収集した情報・データなどは分析・比較し、まとめていきます。

最初はできるだけ多くのデータを入手して、さまざまな顧客の声に耳を傾けましょう。
また市場の変化を敏感にとらえるためにも、1回だけで終わりではなく、複数回似たような調査をすることも大事です。

ただし、市場調査をしすぎてしまうと、思った以上にコストが膨らんでしまう可能性も出てきます。

費用対効果を意識したうえで、適切な調査をしていきましょう。

3 顧客の課題を解決する


市場調査を通じて、顧客のニーズや課題が見えてきたら、それを解決するためにはどのような商品・サービスをリリースすればいいのか、考えていきます。

お客様はさまざまな問題を抱えています。
できるだけ多様な解決案を提示して、そのなかから最も多くの人たちに役立つであろう解決策を見出していきましょう。

4 解決策を商品・サービスを通じて実行する


解決策が見つかったら、実行に移していきましょう。

実際に商品・サービスを作る段階になったら、新たな問題が発生する可能性は大いにあります。

そのため、完璧な解決策が見つからずとも、ある程度のところで実践してみて、より成功の確度を高めていくのがおすすめです。

また新たな商品・サービスを作る際、自社の強みや弱みを把握しておきましょう。

すべてにおいて完璧な商品・サービスを提供するのは難しいです。
ある人からは「便利」と思われる商品・サービスでも、別の人から見たら「いらない」と否定的に受け取られるかもしれません。

自社の強み・弱みを把握したうえで、改めてどのようなユーザーにどのように使ってもらうのがベストか、考えていきましょう。

同時に、他社との差別化も図っていきます。

自社の強みをさらに伸ばすことで、ほかにはない商品・サービスを開発できる可能性が高まります。

どのような商品・サービスを作れば、顧客に喜んでもらえるのか。
熟考したうえで、商品・サービス開発に励んでいきましょう。

5 フィードバックをもらう


商品・サービスのプロトタイプができたら、実際に利用してもらい、フィードバックをもらいましょう。
近年はSNSを通じて、フィードバックを集める企業も増えています。

第1段階の商品では、多数のクレームが寄せられるかもしれません。
時には心ない罵詈雑言(ばりぞうごん)を受けるかもしれませんが、めげてはいけません。
貴重な意見としてとらえ、製品開発に活かしていきましょう。

自分たちは「十分だ」と思っていた商品・サービスでも、お客様はさらなる期待を抱いている可能性があります。
欠点は素直に認め、新たな製品開発に反映していくことで、新規事業立ち上げの成功確率も高まっていくでしょう。

新規事業の成功ポイント

新規事業を立ち上げる際は、事前に成功ポイントを把握することが成功のへの1歩となります。新規事業を成功させるポイントとしては、成功体験に縛られない、ヒト・モノ・カネを意識する、市場の成熟度や成長率を把握するなどを意識することが大切でしょう。
別記事の「新規事業の成功ポイント」で詳しくご紹介しております。ぜひご覧ください。

立ち上げのコツをつかんで、新規事業を成功させよう

新規事業の立ち上げのコツとプロセスを紹介しました。
新規事業の立ち上げは、やみくもに行っても成功できません。
正しい手順を踏んで、コツに則って行うことで、リスクを最小化できます。
成功させるのが難しい事業立ち上げですが、正式な方法で行えば、きっといい成果が出るはず。
Creww株式会社では、オープンイノベーションに関する無料相談を通じて、新規事業を立ち上げたいと考えている人たちをサポートしています。
オープンイノベーションに関するプログラムも開催しています。オープンイノベーションプログラムの特徴や、何から始めればよいのかがわかる基礎知識をまとめた1枚の資料をぜひ、合わせてご覧ください。
ぜひ新規事業を成功させて、社会により良い商品・サービスをローンチしていきましょう。

  • twitterのロゴ
  • lineのロゴ

この記事をシェア

基礎知識

オープンイノベーションの基礎知識

アクセラレータープログラムの基礎知識

スタートアップの基礎知識

新規事業・事業拡大に関する基礎知識

イノベーションの関連知識