資金調達ラウンドとは?各ラウンドごとに解説

資金調達ラウンドとは?各ラウンドごとに解説のイメージ画像
  • twitterのロゴ
  • lineのロゴ

この記事をシェア

資金調達ラウンド(または投資ラウンド)とは、スタートアップの初めての資金調達からExitまでの期間で、投資家がスタートアップ企業へ投資をする際の段階を指します。
資金調達ラウンドは、大きく以下の順で分けられています。

資金用途やラウンドごとの金額などは業種・業態によって大きく異りますが、現在の日本のスタートアップシーンを想定して、エンジェル(個人投資家)、VC(ベンチャーキャピタル)、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)、事業会社などからのエクイティ(株式)による資金調達について紹介します。

シードラウンド

シードラウンドとは、起業前から起業後のシードステージのスタートアップが行う、初めての資金調達ラウンドです。
仮設検証を行う最低限のチームの人件費が主な用途となるため、多くのケースでは数百万円〜数千万円の資金調達が行われます。
投資方針としてシードラウンドへの投資のみを行うVC(ベンチャーキャピタル)も存在します。

シードラウンドの前に、エンジェルラウンドやプレシード(Pre-seed)ラウンドが実施されるケースもあります。
エンジェルラウンドとは、その名の通りエンジェル(個人投資家)から受けるラウンドのことを指します。
プレシードラウンドとは、シードラウンドの前に行われるラウンドのことを指します。シードラウンドにエンジェルが参加するケースもあります。

シリーズAラウンド

シリーズAラウンドとは、スタートアップが資金調達する際に発行する優先株式の種類のことを指します。
優先株式とは、主に投資家のリスクヘッジなどを目的として通常の普通株式よりも優先的に扱われる株式のことです。
スタートアップは、A種、B種、C種の順に優先株式を発行し、リスクの高い初期段階から戦略的に出資を受けやすいようにラウンドを設計します。
よって、A種優先株式による資金調達の段階が「シリーズAラウンド」と呼びます。

シリーズAラウンドとは、主にアーリーステージのスタートアップがA種優先株式を用いて行う資金調達ラウンドです。
エンジニアや営業人員の増員に伴う人件費が主な用途となるため、多くのケースでは数千万円〜数億円の資金調達が行われます。

シリーズBラウンド以降

シリーズBラウンド以降とは、アーリーステージ以降、Exitまでのスタートアップが行う資金調達ラウンドです。
優先株式とは、主に投資家のリスクヘッジなどを目的として通常の普通株式よりも優先的に扱われる株式のことです。
数億円〜数十億円の資金調達が行われます。
(Exitとは、スタートアップが株式上場(IPO)またはM&Aによる事業会社への売却のことを指します。)

  • twitterのロゴ
  • lineのロゴ

この記事をシェア

基礎知識

オープンイノベーションの基礎知識

アクセラレータープログラムの基礎知識

スタートアップの基礎知識

新規事業・事業拡大に関する基礎知識

イノベーションの関連知識