アクセラレーターとは?アクセラレータープログラムについても解説

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アクセラレーターやアクセラレータープログラムの用語をしっかり理解できていますか。
例えば、アクセラレーターとよく混同されて使われてしまうインキュベーターには、実はさまざまな違いがあります。
また、スタートアップ企業から注目されているアクセラレータープログラムとは、どのような特徴がある取り組みなのか、知りたい人もいるでしょう。
そこで今回は、アクセラレーターやアクセラレータープログラムに関して詳しく知りたい人のために、プログラムの流れやメリット・デメリットに関してまとめました。
プログラムの成功ポイントについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

アクセラレーターとは?アクセラレータープログラムについても解説のイメージ画像

アクセラレーターとは?

はじめに、スタートアップ企業に対して今後の成長を支援する「アクセラレーター」について解説します。

アクセラレーターとは、「スタートアップ企業や起業家をサポートし、事業成長を促進する支援事業者」を指す用語です。
「アクセラレーター」は、英語で「Accelerator」=「加速させるもの」という意味を持ち、支援事業者が知識・設備・技術・顧客基盤などのリソースをスタートアップ企業に提供し、事業の発展を促進、成長させていくことを表しています。

インキュベーターとの違い

アクセラレーターとよく似ている用語で、インキュベーターという用語があります。
「インキュベーター」は、英語で「Incubator」=「生まれたばかりの乳幼児を育てる保育器」という意味を持ち、そこから派生し、「スタートアップ企業や起業家を支援すること」を表す用語となりました。

このインキュベーターは、アクセラレーターとよく似ている意味を持つことから、混同して使用されるケースも見られます。
アクセラレーターとの違いは、支援する企業の対象(成長ステージ)、支援の目的、支援する期間などです。

異なるポイントを以下に簡単にまとめたので、ご確認ください。

アクセラレーターインキュベーター
支援対象シードステージより後(起業後、サービス開始準備の時期)のスタートアップ企業、ベンチャー企業、企業の新規事業部などシードステージ以前(事業アイデアの段階、サービス開始前の時期)のスタートアップ企業、ベンチャー企業、起業を目指す個人など
支援の目的ビジネスの成長、拡大より良いサービスを作り出すためのイノベーション
支援する期間数週間〜数ヶ月(短期間でビジネス拡大することが目的であるため)数年〜期限が設けられていない(開発、実験プロセスなど多く長め)

この他、詳細には支援するスタンス、プロセスなどにも多少の違いが見られます。

アクセラレータープログラムとは

アクセラレーターについて理解が深まったところで、今スタートアップ企業が注目する、アクセラレータープログラムについても解説していきましょう。
最近の開催傾向についてもいっしょに見ていきます。

アクセラレータープログラムとは?

アクセラレータープログラムとは、事業会社や自治体が主催者となりスタートアップ企業との協業や出資を目的として開催されるプログラムです。

事業会社はスピーディーな新規事業の立ち上げ、スタートアップ企業は早期の成長機会となり、双方のビジネスの成長速度を加速すること(Accelerate)が可能となります。
事業会社とスタートアップ企業の協業により、新規事業を創出するオープンイノベーションの手段の1つとして用いられています。
最近では大手企業が開催するコーポレートアクセラレータープログラム以外にも自治体や大学の研究機関が主催するアクセラレータープログラムも徐々に増えつつあります。

アクセラレータープログラムは主に4タイプ。特徴を解説

さまざまな種類のプログラム、運営方法がとられているアクセラレータープログラムですが、内容や支援目的、ノウハウレベルにより、その運営方法は異なります。
ここでは、代表的な4つのタイプ(型)を紹介していきましょう。

コーポレート型

支援する事業会社(大手企業など)が運営も行う形式です。
別名で、自社実施型とも呼ばれます。
公募から支援まで一貫して事業会社が行うタイプであり、開催する大手企業側やアセクラレータープログラムについてのレベルが変わっていきます。

コンソーシアム型

事業会社が1社でプログラムを運営するのではなく、地方自治体や地域金融機関等の複数の主催者が共同で運営するプログラム形式です。
運営することにより、主催社は地方創生等の共通の目的を各社のリソースを持ち寄り協力をして実現することが可能となります。

ビジネスマッチング型

アクセラレータープログラムのプロフェッショナルである運営者が、複数の事業会社とスタートアップ企業との出会いを支援する形式です。
専門的な知識といままでの経験から、幅広い提案と専門的なアドバイスをしてくれるため、思いがけない相乗効果が生まれることもあります。

伴走型

開催する事業会社や自治体、そして、スタートアップ企業と同じ目線、より近い立ち位置で、継続的な事業支援を見据えて支援する形式です。
企業内に入り込み、人材育成や組織づくりなどにも関わりながら支援します。

アクセラレータープログラムの流れ

ここからは、プログラムを進める上での一般的な流れを解説します。

協業ビジネスアイデア募集

まずは、プログラムの内容が公表され、主にインターネット上で協業ビジネスアイデアを募集します。
各プログラムにより応募時の入力項目は異なりますので、応募ページなどは各プログラムの詳細をよく読んでおきましょう。
応募時は、考えている協業案をまとめ、しっかりと言語化することが大切です。

選抜

次に、応募された協業案から選抜が行われます。
人気の高いプログラムについては応募が殺到することもあり、高倍率となることも。
選抜は、書類選考をはじめ面談など、さまざまな選考方法で実施されます。
最終選抜に残ったプランから、プログラムに参加できるスタートアップ企業が決まります。

出資

事業会社とスタートアップ企業が互いに出資を希望した場合、投資契約、手続き、実行までの準備が進められます。
なお、出資が決まるまでの選抜の期間は、応募企業の情報について調べられ、プログラムへの参加、出資するに相応しい企業か精査されています。

支援期間

参加企業が選抜されるのと同時に、プログラムの支援期間についても決定していきます。
支援期間を、別名「アクセラレーション」と呼ぶこともあります。
前述した通り、アセクラレーターはビジネスの拡大や成長が目的であるため、数週間~数ヶ月の短期間で設定される場合が多いです。
支援期間中には、ビジネスのヒントやアドバイスが受けられます。

成果発表

支援期間(アクセラレーション)が終了すると、最後に行われるのは成果発表会です。
成果発表は、別名「デモデイ(DemoDay)」と呼ぶこともあります。
この成果発表では、社内外の観客に向けてプログラムの成果や事業アイデアについて、プレゼンします。
多様な観客の前で発表することで、新たなアイデアを得たり、リソース調達できたり、サービスのPR機会にもなるでしょう。
観客は、運営会社のみならず、各種メディアや同業種の他社、起業家などを招待して行うケースもあります。

フォローアップ

成果発表後も、さらに深い協業や事業化に向けて、継続してフォローアップが行われる場合もあります。
さらに、ビジネスプランをブラッシュアップ、資金調達など、今後発展に向けて、各種フォローアップ施策が行われることも。

アクセラレータープログラムのメリット・デメリット

スタートアップ企業からすると、アクセラレータープログラムの存在はとても貴重なものです。
ここからは、メリット・デメリットについて触れていきます。

メリット

アクセラレータープログラムに参加することは、事業会社側とスタートアップ企業側の両者にとって、それぞれにメリットがあると言えるでしょう。
主なメリット2点を解説します。

事業会社でもアイデアや技術を取り込み、自社のイノベーションに繋げられる

事業会社にとっては、スタートアップ企業の柔軟な発想力や新たなアイデアに触れる機会となり、自社のイノベーションに繋げられるというメリットがあります。
組織の枠組みを超えることで、新たな企業促進のきっかけが得られることもあるでしょう。

スタートアップは、大手のノウハウやリソースを活用できる

スタートアップ企業は、資金をはじめ、ノウハウやリソースが圧倒的に足りません。
そんなときに、事業会社のノウハウを取り込み、リソース活用ができることは大きなメリットとなるでしょう。
また、プログラムに参加したことがきっかけで、早い段階で出資を受けるチャンスが得られ、事業をスピーディーに動かすことも可能となります。
成果発表などをきっかけに、各種メディアや投資家に向けてPRする機会も得られたりします。

デメリット

良いことづくめに感じられるアクセラレータープログラムですが、スタートアップ企業側にとってのデメリットも考えられます。

事業の方向性でのトラブル

万が一、プログラムの中で事業会社側とスタートアップ企業側に事業の方向性に相違が出てきた場合、大きなトラブルにつながってしまう可能性もあります。

成長ステージである企業にとって、事業会社のノウハウやリソースは貴重ですが、一方で、スタートアップ企業の経営権を奪われてしまう恐れや、それまでのような自由な事業展開ができなくなってしまうといったケースもあるようです。

アクセラレータープログラムの成功ポイントは?

運営する側は、プログラムを成功に導くために、どのようなポイントに気を付けると良いのでしょうか。
成功のポイントについて、2点紹介します。

ステージごとの課題の変化に対応する

1つ目のポイントは、ステージごとの課題の変化に対応するということです。
大手企業であれば、ある程度の高度な専門性や知識、フレームなどは持ち合わせているでしょう。
しかし現在、世の中の状況は信じがたいスピードで変化しています。
そんな中で必要となるのは、成長するステージごとに変化する課題を把握する力、そして分析と打開策を見出し、瞬時に実践していく対応する力です。

プログラムで検討される課題も刻々と変わっていくため、世の中の状況や事業フェーズに合わせ、さまざまなノウハウや経営技術を磨いていく必要があるでしょう。
しかし、いくら大手企業であっても社内に必要なノウハウや経験を持った社員が必ずいるとも限りません。
そんなときには、外部の運営企業などとの協業を通じ、自社にも有益なノウハウを取り込んでいくことが、プログラム成功の鍵となるでしょう。

単発のイベントで終わらせず、自社のビジネスサイクルに組み込む

2つ目のポイントは、プログラムを単発のイベントで終わらせるのではなく、自社のビジネスサイクルとして組み込むことです。
企業にとってプログラムは、どうしても単発で行われてしまうケースが多く、継続して実施されにくい存在となっています。

他社事例でいうと、1年に1回と決められていたプログラムを、毎月締め切りを設けて、通年募集にしたことで、オープンイノベーションの実現に成功した例もあります。
変革することを常に意識して、案件の種を探し求め続けていくことが必要と言えるでしょう。

アクセラレータープログラムの相談や質問は、Creww株式会社へ

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、「アクセラレーター」の用語の意味、アクセラレータープログラムの種類や特徴、流れ、メリット・デメリットなどがご理解いただけたと思います。

Creww株式会社では、スタートアップ企業の成長と加速を支援するため、アセクラレータープログラムへ参加できるオープンイノベーション支援プラットフォーム「Creww Growth」を展開しています。

これまでにプログラムを開催した企業は300社以上、開催回数は270回以上の実績です。
提供するプログラムは、スタートアップ企業と同じ目線で、参加しやすい仕組みづくりを目指しています。
また、スタートアップ企業側が単なる下請け企業のような扱いにならないよう、スタートアップの下地づくり、大手企業とのコミュニケーションも支援します。
アクセラレータープログラムに興味がある、開催したいなどの相談や質問があれば、弊社までお気軽にご相談ください。

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