成長促進剤として使用されている抗生物質に代替する植物エキスから成る飼料添加物
持続的畜産業を進める上で、緊急に取り組まねばならない問題は、伊勢志摩サミットの宣言文の中でも触れている『耐性菌対策』と『薬剤耐性への対策』です。現在、欧州を除く世界の全地域で、畜産動物の成長促進剤として弱濃度の抗生物質が使用されており、これが耐性菌発生と薬剤耐性の世界的な温床となっております。また、世界保健機構では、こうした抗生物質の乱用をしないよう勧告しております。私共は多数の植物から常温でエキスを抽出し、混合する技術と、動物生理学をもとに、『抗生物質に代替する畜産動物の成長を促進する飼料添加物』を開発しました。この飼料添加物は農林水産消費安全技術センター(FAMIC)より、日本で販売する許可を得ました。本事業を日本で進めるためには、まず、当方が欧州で開発した植物を基礎とする飼料添加物に、日本規格の飼料添加物としてのビタミン、微量要素、アミノ酸、乳酸菌を混ぜ、日本規格の混合飼料を製造し、次に、これを日本の酪農畜産事業者に試用して頂く必要があります。従い、日本規格の混合飼料をサンプル生産するために、日本規格の飼料添加物を日本で調達し、欧州に送り、欧州で日本規格の混合飼料を製造し、酪農畜産事業者数件に無償で使って戴きます。そして、御納得頂いた上で、販売契約を結び、長期で納入します。需要が増えれば、欧州で製造した複合植物エキスから成る飼料添加物を日本に輸入し、日本で日本規格のその他の飼料添加物を混ぜ、混合飼料の完成品を製造、販売する計画です。現段階では、日本での事業を立ち上げるため、製品の使用に関する指導員兼販売員を育て上げることから始める計画です。