他に例のない強い分解力と耐久性と透明度を持つ光触媒技術の概略
二酸化チタン(Tio2)及びその他のナノ粒子を常温で基盤にコーティングする事により優れた薄膜を形成する技術の協業提案をさせて頂きます。
当社は光触媒企業で、Tio2の担持法としてナノレベルでのみ強い接着力を持つ、Tio2の前駆体ペルオキソチタン酸(PTA)(アモルファス型過酸化チタン)を無機のバインダーとして25年以上使って来ました。その皮膜は硬度7Hで高耐久性を示しクラックが入らず、2nm~20nmのTio2が多数露出した薄膜で高い活性を示します(20.9nmol)。更に干渉色の出ない高い透明度と粒子の凝集が少ない高分散性を持っています。そして通常問題となる保管は長期安定で容易です。PTAは150年前に初めてドイツの研究者が言及しその後論文が散見される程度でしたが、佐賀県のセラミック研究者が光触媒用に改良を重ねて来ました。(www.scrl.gr.jp/pdf/2003/h15_fc2.pdf)(佐賀県特許)
当社では他のナノ粒子でも濃度次第で同様の結果が出る可能性が有ると考えており一部認証済みです。検証対象ナノ粒子はWO3,Fe,白金、銀、ダイヤ、ジルコニア、アクリル、シリカでした。
当社の光触媒技術概要:Tio2が接触する有機基盤と有機バインダーを不可避的に分解する光触媒業界が永年悩まされて来た問題を解決した技術です。PTAだけをバインダーとして使い基盤の表面に常温でTio2 100%の薄膜を形成出来ます。現在でも、Tio2の担持法としては有機バインダーとの混合か高温加熱が主流です。前者はバインダーにTio2が埋もれて分解力が弱く、バインダーと基盤が分解され、後者は500℃以上の加熱で性能が劣化します。分解を回避するアパタイト方式も有りますが埋もれる点は同じです。有機バインダーを使う限り、分解力を高くすればする程耐久性が下がる、即ち両者はトレードオフの関係に有ります。理想は完全無機バインダーの実用化ですが、無機物で接着力を持つ物質は少なく、使える物質は有りませんでした。当技術は有田焼400年の釉薬の研究過程で研究者が着目し改良を重ねて光触媒技術用に組成を最適化したPTAを使い、基盤やバインダーを分解しない技術を完成しました。実績一例:自動車メーカーの車内用抗菌消臭剤純正指定、NEXCOSAトイレ室内30ヶ所、JR博多駅窓五千㎡、国立科学博物館、国会図書館、代官山蔦屋、東大病院、阿倍野歩道橋テント、日赤病院多数、他四千件。