自分のまちには、観光の魅力になるものがない、普通のまちだと感じている人が多い。「外の人」から見ると、面白いことや不思議なことがたくさん埋もれている。ワークショップ自体を街歩きの要素を多く設計し、食べ歩きや魅力発見やお店の人や歴史を知っている人へのインタビューなどを行い、参加者同士がお互い楽しめ、自分たちのまちへの自信につながっていくように設計した。また、ワークショップでは、外から来た人と地元の人と一緒になった街歩きを通して、自分のまちの魅力を発見できる機会を作ろうと考えた。普段自分たちが当たり前にやっていることが他のエリアの人にとっては新鮮な出来事であり、誰かに語りたくなることだということに気がついてもらう仕掛けをしている。
手書き地図推進委員会が考える手書き地図とは、ウワサやエピソード、目に見えない物語や思い出を可視化したもの。より地域の良さが伝わるような手書き地図を作れるように、手書き地図を作る際に大切にしたい基本指針をまとめた“手書き地図憲章"を作っている。MAPSの頭文字で以下4つの項目で構成されている。1.Maniac:よく紹介される観光名所よりも、あなたが偏愛するモノ・コトを。2.Area:近所、地元、好きな場所。あなたの“エリア愛"を恥ずかしがらずに。3.Process:地図を作る過程を味わおう。日常のエリアを見直す貴重な時間。4.Story:誰もが、手書き地図の編集長。「自分だけが書ける物語」を目指せ。 このようなことを大切にして作られた手書き地図は、目的地を探す地図ではなく、「読み物として楽しめる地図」「迷っている道中自体も楽しめる地図」となる。
-地域、学校、企業などでのワークショップ形式で提供