私たちは、真鍮粉を使用した日本初の転写顔料箔(ブロッキングホイル)を開発したパイオニアです。「高粘度・高膜厚グラビアコーティング」というヒトツゴトを異形レベルに磨いていた私たちに好機が今、訪れています。ユーザーの加飾工程でVOC(有機溶剤)を使用せず、液体インクを「塗って乾かす」一般的な印刷塗装と比較し、転写顔料箔は「貼って剥がす」手法。環境負荷の高い「乾燥工程」を短縮することができ、生産性向上と環境負荷低減を両立できるとして、自動車部品をはじめ多岐の分野で採用事例を増やしています。直近では、弊社の転写顔料箔がコロナワクチンの注射針の目盛り加飾に出荷ベースで5000万本以上採用、他の印刷方法では供給が間に合わない。より生産性を高める必要に迫られた時に、弊社の顔料箔に白羽の矢が立ちました。私たちのものづくりは決して“最先端”ではありません。でも、今の最先端がさらに先へ進む為に必要なものづくりです。
箔をつける…評価が高くなる。値打ちが上がる (三省堂・大辞林)。
KANMAKIの転写顔料箔は、自動車部品や家電製品、化粧品パッケージや医療資材等の、数多のロゴマークや商品名を表現する部分の加飾にご採用頂いております。私たちは僅かな色の違い、深みや印象にこだわり、数グラム単位のインクの調色作業と1/1000ミリ~1/100ミリレベルのグラビアコーティング技術を磨き、印刷塗装で当たり前だった「塗って乾かす」というプロセスを「貼って剥がす」にシフトチェンジさせたいと考えております。なぜ、印刷塗装を「塗る」から「貼る」にしなければならないのか?それは「VOC(揮発性有機化合物)」の問題で火災の原因になり、発ガン性があり人体にも環境にも良くありません。そんなVOCを使わずに印刷塗装ができるのが転写顔料箔です。私たちはISO9001を保持し、各種環境破壊物質規制(欧州RoHs指令・REACH規則等)に一早く対応し、国内で唯一グローバルな市場で戦える転写顔料箔サプライヤーであり、転写顔料箔は印刷塗装の環境負荷低減のソリューションになりうる技術です。