食品ロスは大きな社会問題となり、今年4月に食品ロス削減法が成立しました。氷感技術を用い、農作物を工業製品のように扱える環境を創造するため(腐らず在庫をもてる工業製品に農作物を近づける)、保存に効果的な他社技術と融合し、農作物の長期鮮度保持システムの構築に取り組んでいます。農家や卸、販売店は廃棄ロス削減による増収や出荷調整による収入の安定化、消費者は鮮度のいい食品を購入できる仕組みを提供しています。
青果や肉魚のさらなる鮮度保持に興味のある農家、卸、飲食店などと氷感庫を用いた共同実験を行い、最適な保存方法を模索しております。一次、二次、三次、各産業へ氷感システムを配置し、氷感システムで生産者と消費者をむすぶ新しい低温物流システム(氷感コールドチェーン)の構築を目指しています。国内および海外への進出もしております。日本発の技術連携を活用し、世界中の食糧問題解決の一助となるべく邁進しています。
氷感コールドチェーンとは、一次、二次、三次など各産業と物流に氷感技術+他社の鮮度保持技術を配置し、農業製品を工業製品の様に扱える新しい低温物流システムです。生産者と消費者を氷感技術で結ぶことで、収穫時の美味しさ、栄養価を消費者へ届けることができ、まさに農産地そのままの農産品を最終目的地までお届けします。また従来の冷蔵保存で生じていた廃棄ロス削減が可能となり、食品ロス削減推進法にも合致しております。
温暖化により花の開花時期が早くなり、花業界では花の需要と開花時期にズレが生じ、大変な問題となっています。プレハブ型氷感庫(暗室)で切り花を保存すると冬眠状態となり、蕾のままで保存が可能です。またフラワーキーパー型氷感庫(明室)であれば鮮度の良い開花した多種多様な切り花を長期間販売できます。花業界で氷感コールドチェーンを活用すれば開花調整ができ、他社との差別化や新しい花のビジネスの構築が可能です。