東日本大震災でエレベーターが止まり、78階分の階段を上り下りした体験から、地図や備蓄だけでは「避難をやり切る体力」が欠けていると痛感しました。運動習慣のない人ほど防災訓練には来る——この“入口”を活かせば、健康づくりと防災を同時に前進できる。そこで、誰でも短時間に測れ、改善まで伴走できる共通物差しとして「減災体力測定」を開発しました。測定で終わらず、行動変容と地域の共助力向上を目指しています。
理念は「命を守る体力を社会の共通資本にする」。そのために①誰でも短時間に測れる公平な指標で“避難完遂力”を可視化、②科学的根拠と現場運営力を統合、③測定→改善→再測定で行動変容を習慣化、④自己効力感を高める楽しい体験設計、⑤企業・自治体・学校との共創で地域スケール化、⑥健康経営・BCP・フレイル予防を一体で効果最大化、⑦データの透明性とプライバシーを遵守、⑧指導者育成で地域に力を残す、を目指します。