2011年、人生の岐路にいた私は東日本大震災後のボランティアに参加した。震災直後の被災地では街中が焦げと腐った海水の匂いで包まれ感情すらも根こそぎ取られ、助かった方々が「生き地獄」と口走る現実であった。食べ物はもちろん着るものや生活に必要なすべてのモノが足りない。「未来に希望を」と言葉では励すものの出口がみえないまま時間だけが過ぎていった。人生の中で本気で人の役に立つことを考えた瞬間だった。しかしできることには限りが有り、自分の無力さに直面していた。そんな中、実家の九州で父が急逝。こちらでは父の所有していたモノの処分や行き先に家族が疲弊している。高価なモノばかりではないがまだまだ使えるモノばかり。私は偶然にもモノが足りない世界と過剰所有の問題に直面し、この課題を解決するサービスを提供する事を決意しました。
事業を通じて、空間やモノが社会でシェアされる仕組みが、電気や水道と同じように、生活インフラとして機能する未来を目指しています。「循環型社会への貢献で、世界中のしあわせを創る」という次世代の暮らしのスタンダードを実現に挑戦しています。