ICT施工や3次元測量が公共工事で推進される中、多くの地方中小企業が「何から始めれば良いか分からない」「導入の初期費用が高い」といった悩みを抱えており、i-Constructionによる現場の生産性向上の実現にはまだ遠いケースも見受けられる。スキャン・エックス株式会社では、月額3万円〜という価格で高度な点群処理を簡単に行えるWebプラットホームを提供し、徹底的に導入ハードルを下げることに寄与している。このプラットホームでは、点群データをインターネットのブラウザからアップロードするだけで、ノイズ処理や地表面抽出を自動で行い、データの解析や共有が行える。ハイスペックPCは不要で、インターネットのブラウザだけあれば使用可能なため、施工主側だけではなく発注者側でも導入されている。2020年9月のリリースから約4,000現場の点群データを解析しており、そこで得られた知見をもとに更に高度なアルゴリズムを開発し、シンプルな形で提供することを心掛けている。最近では、出来形帳票出力にも対応し、3D点群処理の導入が初めての方でも、ScanXで簡単に点群解析ができる環境をを実現させるべく、邁進している。