新潟には全国に誇れる文化やスポーツが数多くある一方で、若い世代が地元に誇りを持ち続けるための新しい文化や居場所は、まだ十分に整っていないと感じています。
特にeスポーツは、年齢や身体的な制限を超えて誰もが挑戦でき、さらに世界とつながれる可能性を秘めた新しい「スポーツ」でありながら、新潟ではその価値がまだ広く認知されていませんでした。
私たち自身、eスポーツを通じて世代や地域を超えて人がつながり、会場が一体となって盛り上がる瞬間を体験し、「これは新潟のまちづくりにも活かせる」と強く感じました。
ゲームが単なる娯楽ではなく、地域や産業を巻き込み、若者が輝ける文化となり得ると確信ています。
そこで、行政や企業、プレイヤー、ファンが連携しながら、新潟ならではのeスポーツシーンを育てるために一般社団法人新潟県eスポーツ連合(NESU)を設立しました。
単なる大会運営ではなく、教育・観光・まちづくり・産業振興を含めた幅広い分野にeスポーツを結び付け、新潟から全国、そして世界に誇れる新しい文化を生み出していくことが私たちの使命です。
私たちは、eスポーツを単なるイベントや大会運営にとどめず、「地域に根付く文化として育てる」ことを目的に活動しています。
そのために大切にしているのは、プレイヤー・企業・行政・地域住民など、多様な関わり手をつなぎ、共創の場をつくることです。
1. 競技シーンの育成
全国大会につながる公式大会の開催や、県内プレイヤーの発掘・育成を行い、新潟から全国・世界で活躍する選手を輩出できる環境を整えています。単に勝敗を競うだけではなく、観客も一緒に熱狂できる「場づくり」を重視し、会場・配信・メディアを活用してeスポーツを新潟のエンターテインメントとして確立していきます。
2. 教育・人材育成への活用
eスポーツは、デジタルリテラシーやチームビルディングを学べる教材にもなります。学校や専門学校と連携し、「遊び」が「学び」と「仕事」につながる道筋を示すことで、若者が自分の可能性を広げられるようにしています。
3. 地域産業・まちづくりとの連携
eスポーツを「地域の新たな産業」として位置づけ、観光や地域イベントとも組み合わせて展開。
「若者が集まるまちのきっかけ」となるよう、地域とともに成長していきます。