人の視覚は一枚レンズのシンプルな構造なのになぜ歪んで見えないのでしょう。脳が補正しているとも言われています。この脳が行なっている事を信号処理で出来たら、カメラの世界は変わるのではないでしょうか。例えば、レンズ一枚だけの超小型高性能カメラなどが実現できるようになるかも知れません。
当社Optical Learningは、レンズの設計データから光学シミュレーションを実行し、機械学習することにより、レンズのあらゆる歪みを取り除き無収差に復元する機械学習技術です。
私がソニー時代業務用カメラの開発を担当していた時、4K、8Kとセンサーの画素数が増えていくものの、解像限界やレンズの大型化や高価格化など光学系の問題が顕著になってきていた。また、一方で人の視覚の構造は、水晶体と網膜だけの単純な構造なのですが、脳が補正しているため歪まず高解像度に見えています。この脳が行っている処理を画像信号処理で出来たら、カメラの世界は変るのではないでしょうか？
一般的に機械学習を用いて超解像などを行うには、教師と生徒が必要になります。この教師と生徒の画像を生成するために、光学シミュレーションを用いて、レンズの劣化具合を当社独自の機械学習技術で学習させて、無収差に復元させます。これは世界でも誰もやっていないアプローチになります。
