<地域・地方の抱える課題>
・地方の共通課題は人口減少・高齢化であり、その背景には東京一極集中による、地場産業の衰退が存在
・地場産業は、従業員数が5人に満たない零細企業が全体企業数の9割以上を占めており、その多くが、①既存商圏の縮小、②新規商圏の拡大コストの高さ、③後継者の不足、という困難に直面
<課題解決の意義>
・地場産業の衰退は、日本人の心の拠り所、文化の消失に加え、定住人口の減少とも直結しており、社会的課題として取り組むべき重要なテーマ
・一方で、地方のユニークな手仕事や、豊かな農業・自然などは、都市部にない魅力を秘めており、観光資源としての活用余地が大きい
・全体の圧倒的多数を占める零細企業が産業観光に乗り出すことで、社会的課題に
対する有力なアプローチとなる可能性
<課題解決へのチャレンジ>
・産業観光については、零細企業も意欲を持つ一方で、その多くがリソース不足により、踏み込めていないのが現状
・その背景には、❶意欲の低下、❷スキルの不足、❸スケール化の困難が、潜在的なチャレンジとして存在
<業務内容>
・主な事業として、手仕事に特化した、産業観光プラットフォーム「CRAFTRIP」を企画・運営
- 地域の零細企業(以下、ホスト)と共に、産業観光の体験プランを企画・開発
- 各体験プランのオンライン予約・決済を可能とすることで、観光客(以下、ゲスト)の「旅ナカ」需要とのマッチングを実施
・本事業により、ホストの「地域を活性化したい」「自社のモノづくり・サービスを発信したい」という想いに応えると同時に、ゲストの「観光名所だけなく、地域の奥深さを知りたい」というニーズに対応
<課題解決の方向性>
・本事業は、「地域コミュニティ構築」と「デジタル変革」の両輪により、地域でもスケール可能な事業を実現しようとする点が最大の特長
- 提携する市町村に地域コーディネーターを常駐させ、ホスト候補を発掘し、体験プランの企画・開発を伴走
(結果、チャレンジの❶意欲の低下、❷スキルの不足を解消)
- 「デジタル変革」では、オンラインで予約・決済ができるWebサービスを開発することで、消費者にとっての利便性を追求
(結果、チャレンジの❸スケール化の困難を解消)