My Farm 10.doのサービスについて
地方資源の一つである農業は、気象や市場の影響による収益の不安定性から、多数の課題を抱えています。
現在山形大学農学部3年である私は農業による地方創成を掲げ、家業の観光果樹園の運営を、2023年中に学生起業で設立予定の新会社㈱My Farm 10.do(仮称)で受託し、
① 果樹園にあるサクランボ189本、ブドウ39本、リンゴ32本の果樹による、果樹のオーナーを募り月額3000-10000円程のサブスクリプションでのオーナーシップ制度
② 遊休地2000坪にバイオマス熱電供給設備を備えた農業ハウスを設置し、通年利用可能な家庭菜園用ファームシェアリング事業
③ 果樹園内に果樹オーナーやシェアファーム利用者が宿泊可能な、グランピングハウスの運営
を実施します。農業10次産業化に取り組み、最盛期の2,700万円からコロナの影響により640万円まで落ち込んだ売り上げを、3年以内に5,000万円まで引き上げます。
農林水産省の「6次産業化総合調査」におけるコロナ禍前の観光農園の市場規模は約400億ですが、家庭菜園市場規模は約2300億、拡大が進むグランピング市場は約900億であり、これらを足した推定3600億円の市場に対して、10次産業モデルでの新規参入を考えております。
10次産業とは「1次+2次+3次+4次」産業という概念です。
4次産業はクロステック、我々の場合は「アグリテック×GX(ディープテック)」です。
アグリテック:果樹1本ごとの収容量をAIで予測し、オーナーシップ制度のサブスク金額に連動させる。
GX:(1)バイオマス発電から熱及び二酸化炭素を回収し、それを農業ハウスに供給する。(2)米の籾殻を炭化させて二酸化炭素を固定化させた原料を使い、建築用3Dプリンターで製作されたトレーラーハウスを、オーナーや家庭菜園利用者用の宿泊施設(災害時は被災者用住居)として活用する。
に取り組みます。
観光果樹園は3次産業(サービス業)ですが、本事業ではクロステック(アグリテック×ディープテック)により収入の多角化を図ることで、農業10次産業化モデルを確立し、それを市内→県内→東北→全国に広げていきたいと考えています。
オーナーシップ制度やファームシェアリングのサービス対象は首都圏在住者の他、香港やシンガポールを始めとした海外の顧客も含みます。
オーナーやシェアファーム利用者の希望で、栽培管理や収穫、販売等の作業の代行も行います。各品目の栽培技術をもつ周辺農家と連携することで、地域全体の農家の収入の安定化も図ります。