私は「学ぶ力」は「生きる力」につながってこそ、意味があると考えています。知ることで出来ることが広がる。覚えることで、使えるものが広がる。そうやって、自分の人生を切り開いて行く。すべての人は人生の冒険者です。自分が掘り出すべき宝を探すために必要な智慧や技術を手に入れていかなければなりません。そのための宝の地図が「学ぶ力」です。その「学ぶ力」を現代の教育は育てていません。評価のための知識の詰め込み学習になっています。そのために、その学科の意味や意義を知る前に、難しい、覚えられない、苦手、嫌いという評価を与えてしまっています。時には教える先生が嫌いというその科目と全く関係ない基準が生まれることもあります。そのような環境で育った大人たちが沢山います。またその予備軍も毎日生まれています。とてももったいないことです。この状況を打破して、誰もが「学ぶ力」を育める仕組みを創るために「耳勉」を生み出しました。「学ぶ力」が復活すれば、自分の内なる可能性が拓き、まだ見ぬ自分に出会うことができます。今の自分は本当の自分ではない。私は本当の自分、自分の人生の冒険者として歩む人を多く生み出せるよう努めています。
現代人は目からの学習がほとんどです。教科書を見て、黒板の記述を映して学んでゆく。最近はそれがタブレットになり、PCになりと環境は変わりましたが、目から学んでゆく姿勢は変わっていません。もともと教わるということは、先に知識等を知っている人が、知らない人に口頭で伝えることから始まりました。知り覚えることは目からではなく、耳から覚えていたのです。耳からは目からと違って情報量が少ないです。その分、創造して、理解して記憶化させていくことができます。私たちは「音声」という特質を使って新しい教育に挑戦しています。さらに「音声」は聴覚を使って脳に電気信号として伝達をします。その脳がつかさどる音声の特質も活かして、音声を聴くと同時に記憶化をさせる仕組みを開発しました。現代人は聴覚野と脳の活用をほとんど眠らせていました。私たちの技術はその眠っていた能力を引き出して、誰もが安易に記憶化できるように技術開発をしています。その技術通して、現代の詰め込み教育のマイナス面を減らす挑戦をしています。