テレビ放送は一方通行が当たり前だった。1998年サッカーW杯(フランス大会)に日本が初めて参加した時、チケットが2重に売られるというトラブルがニュースになり、球場に入れない日本人ファンがオーロラビジョンの前で応援する光景をテレビで見た。高いお金を払ってフランスまで行きながら、応援が届かないオーロラビジョンに向かって声援を送るのは可哀想に思えた。
そこで、応援を球場に届ける仕組みを考えた。
今コロナ禍でオリンピックが行なえるかどうかという不安の声がある。弊社のこの仕組みがあれば、選手のみを日本に呼び、会場は無観客でも、テレビを見る世界中の人たちの応援の中で行なうことができる。
弊社に敷地内でまず実証実験をした。また、Jリーグのチームが興味を持ち、実験に協力を申し出てくれている。ただ、リアルの試合と放送とのずれが大きいネットテレビ等よりも、ずれの少ない地上波放送で行なうことが望ましいので、地上波放送の多い地域やチームとの連携を探してもいる。