石川県・金沢市には江戸時代から雪を夏まで保存して将軍に献上する冷熱利用システム・氷室があり、古くから雪を活用する伝統があります。金沢工業大学の松林研究室では北陸地方の未利用エネルギーである雪の活用に取り組んでいます。これまで北陸地方の雪を南半球に輸出して冷熱源として活用する事業可能性を明らかにしました。(国際貿易理論による雪エネルギー有効利用に関する研究~ 未利用エネルギーによるグローバルな地方創生 ~https://s-gb.net/site/wp-content/uploads/2020/12/14matsuda.pdf)加えて物流セクターの温暖化ガスの排出削減の目的で大手コンビニエンスストアの協力を得て雪の冷熱トラックの冷熱源としての活用を研究中です。冷蔵トラック一台の冷熱源を雪に変更すると年間約64本分の杉の木が吸収するCO2と同量のCO2削減に繋がる為、実用化に向けた物流会社様との更なる協業機会を探索しております。(地方創生・雪エネルギーの有効利用に関する研究(雪冷蔵トラック) 、地域活性学会 第13回研究大会論文集 1 p164-166 2021)
地方創生・地球温暖化対策