私が解決したい課題は瀬戸内海に存在する船舶と牡蠣筏の衝突事故です。 現在広島県の海上で起こる事故の60%強がプレジャーボートや漁船が関連し、そのうち多い割合を占めているのが乗揚の岩礁や牡蠣養殖筏に気づかなかったことが原因です。夜間などは牡蠣筏が見えないため非常に多い事故になります。事故を防ぐための装置はレーダや高性能マップがありますが高額なためすべての船舶に搭載されておらず、また搭載されていても使いこなせない実情もあります。 そこでプレジャーボートと牡蠣筏が互いの座標情報を共有することに加え、牡蠣筏そのものに高輝度のライトを付属した船舶のIoTシステムを搭載することで事故を防ぐことができます。 船舶側のサービスも価格を抑え複雑な機能を備えるのではなく誰でも使える機器を開発することにより、牡蠣養殖業者の機会損失を防ぎ、更にプレジャーボート側も経験や技量に左右されずに航行することが可能になります。まずは牡蠣筏の位置を明確にし、その後は養殖筏や定置網など漁具全般に展開していく予定です。現在はひろしまサンドボックスのRING HIROSHIMAにも採択され、実証実験を進めております。