以前創業者の私は病院でリハビリテーションの技師として勤務していました。病院や施設でのリハビリは機能が低下した方に対してトレーニングを行い、低下した機能を改善する取り組みばかりでした。しかし虚弱していく80歳~90歳の高齢者さんにリハビリをしたとこで、劇的に身体が改善し元に戻ることはありません。そもそもそんなリハビリに前向きに取り組んでくれる虚弱高齢者さんはほとんどいなく、苦痛なリハビリテーションを提供していました。しかし今の医療制度や介護保険制度はではそこに医療・介護点数がつくため、延々とそのようなリハビリを行っている現実を目にしてきました。そこで私の考えたリハビリテーションは、10回のリハビリより1回の買い物。歩行機能が低下し外出できなくなった高齢者、もしくは歩くことが億劫になった閉じこもり気味の高齢者を商業施設に送迎し、自社開発の楽々カートで再び広いモールをウォーキングし買い物したり、ワイワイ楽しみながらポールエクササイズができ機能の維持改善を図るサービスプログラムを開発し、これを全国の商業施設に届けてこそ社会保障費の抑制に寄与し、住民の幸福度を高めることが我々の使命だからです。
ショッピングリハビリが与える4つのインパクト
①要介護状態とならないための予防の取組
②買い物弱者対策
③地域経済の活性化
④社会保障費の抑制
弊社には「高齢者を“光”齢者に」というミッションがあるが、それは従来のような光を当てる福祉的発想ではなく、高齢者自らが光り輝くキッカケや機会を提供したいとの想いから生まれた言葉である。ショッピングリハビリは「ショッピングセンターで買い物を楽しめる」という身体的自立はもちろん、「再びオシャレを」「生きるほどに美しく」を実現することで精神的自立にも貢献する事業モデルであり、事業に関わるクルーは利用者の「その人らしさの追求」を大切にしながら活動している。今あるリハビリテーションの大半が機能訓練に特化した内容である中で、ショッピングリハビリは生活機能の改善や社会参加に直結する取り組みを通じて、社会参加を含めた真の自立支援を目指している。日本の現在の課題は他国の20年後の課題と言われる中、楽々カートとともにショッピングリハビリ事業を通じて日本が先行して経験した課題解決方法を全世界に届け、世界中の人・街を元気にする取り組みとして広げていきたいと考える