食品メーカーに約20年勤務しており、その中で、食品メーカーにおける新商品開発の効率の悪さを痛感しておりました。また、食品メーカーであるが故に、致しかたなく原料や製品の廃棄も目の当たりにしており、更には、調達責任者をしていた頃に、諸外国への仕入に行った際に、「日本の企業には売りたくない」と言われたのが記憶にあります。
日本の食品メーカーは、安心安全をモットーに世界と比較しても高品質な製造をするメーカーが多くあれど、真面目な国民性ということもあり、少しでも不安のある原料を使わないのは当然ですし、理解もしています。しかしながら、現在の日本の置かれている食料事情は、自給率は約30%と低く、それ以外は輸入に頼っているのが現状です。その中において、日本に売りたくないという国が一つでも増えていく可能性も十分にあり、このままでは日本の食糧危機は近い内に起こると考えています。
そのため、日本ではまだ形成されていない食品メーカー間のネットワークをこのシェアシマを会して醸成することで、未来の日本の食料事情を解決したいと考えています。