原点は、代表自身の家庭におけるリハビリ支援の経験にあります。
常に付き添って手助けをすれば、一見安心に見えます。しかし、過度な支援は本人が自分で考え、判断し、行動する機会を奪ってしまうことがあります。一方で、支援者が常に横にいることも現実的ではありません。
そこで重要だと感じたのが、本人が必要なタイミングで受け取れる「適量の声かけ」でした。長い説明ではなく、今やるべきことを短く伝える。答えをすべて与えるのではなく、自分で考える余白を残す。短期記憶で処理できる単位に分けて、行動を支える。この考え方が、LOOVICの技術思想の出発点です。
この課題は、家庭や福祉の領域だけではなく、製造業、建設、物流、介護、伝統工芸など、多くの現場に共通しています。現場では、熟練者が同じ説明を何度も繰り返し、新人は何度も聞き返すことに遠慮し、結果として技能や判断が属人的なまま残されています。
少子高齢化、人手不足、事業承継、外国人材の増加により、現場の技能継承はますます難しくなっています。私たちは、熟練者の経験を奪うのではなく、その人の声・視点・判断を未来に残し、次の人が安心して働ける環境をつくりたいです。
LOOVICの理念は、「教えすぎない。適量の支援で、自走を促す。」 です。
TASK+alの使い方はシンプルです。
まず、熟練者や現場リーダーが、作業現場でスマートフォンを使い、作業のコツや注意点を15秒程度の音声で記録します。あわせて、対象物や場所を静止画で残します。特別な撮影機材や編集作業は不要で、現場で気づいたことを短い単位で追加・更新できます。
次に、それらの音声と静止画をCMS上で管理し、作業手順やワークフローとして整理します。必要に応じて、社内教育用、工場見学用、採用広報用、顧客説明用など、公開範囲を分けて運用することも可能です。
利用者は、QRコードやURLから該当するタスクを呼び出し、現場で音声を聞きながら作業や見学を進めます。「次へ」「戻る」「もう一度」といった操作により、自分のペースで確認できるため、指導者が常に横についていなくても、必要な場面で熟練者の助言を受けられます。
空間上にはるポストイットのようなイメージです。
動画マニュアルは、全体像を伝えるには有効ですが、長尺化しやすく、作業中に必要な箇所を探す負担があります。また、更新や再編集にも手間がかかります。