私たちが「ふるマル」を立ち上げた理由は、地方に眠る資源や人材が、十分に評価されず消えていってしまう現状を変えたいからです。
日本各地には、伝統的な農産物や漁獲物、職人の手仕事といった“宝物”が存在します。しかし後継者不足や流通の壁により、多くが都市部の消費者に届かず、地域と共に衰退の危機にあります。これは単なる経済の問題にとどまらず、文化や暮らし、地域の誇りが失われていくことを意味します。
「ふるマル」は、映像とECを掛け合わせた仕組みによって、地域の魅力をリアルに伝えながら消費へ直結させます。そして、地域と都市をつなぐ「産地コーディネーター」を配置することで、従来の販路拡大だけでなく、地域人材の新しい役割や雇用も生み出します。
私たちが目指すのは、地方に暮らす人々が自分たちの価値を再認識し、都市の人々が関わりを持ち続けられる循環をつくることです。結果として、農業や漁業の継承、関係人口の拡大、移住定住の促進へとつながり、地方が描く「持続可能な地域づくり」に貢献できると考えています。
つまり「ふるマル」は単なるECサイトではなく、地方を未来につなぐための社会的インフラなのです。
「ふるマル」は単なるオンライン販売ではなく地域に根ざした仕組みづくりを通じて地方と都市をつないでいます。
映像とライブ配信を活用した販売
生産現場から映像を通じてリアルなストーリーを届け、その場で商品購入につなげています。単なるECカタログではなく、作り手の想いや地域の空気を消費者に伝えることで、「応援消費」を促しています。
産地コーディネーターの配置
地域に住み、生産者と信頼関係を築く人材=産地コーディネーターを独自に配置。彼らが「商品発掘・撮影・取材・出品」を担うことで、都市側の目線では拾えない“隠れた地域資源”を可視化しています。
多様な販路との連携
自社ECに加え、ふるさと納税サイトとも連携。小規模生産者の商品でも販路を拡大し、継続的な収益化につなげています。
地域人材・企業との共創
食品メーカーやデザイン企業と協力し、フードロス品のアップサイクル商品を開発。地域資源を磨き直し新しい価値をつくり出しています。
関係人口を育む循環設計
商品購入にとどまらず、リピート購入→現地訪問→ふるさと納税や移住へつながる仕組みを意識的に設計。ECを入口に関係人口拡大を図っています。