このところ高齢化によるヨットの乗り手が少なくなり、またバブル期に購入されたクルーザーが古くなり、船体は使えるものの、エンジンや電気関係の不具合で廃船される船が後を絶ちません。廃棄だけでも約100万円掛かるといわれており、次のオーナーに買い取ってもらうにしても、エンジンその他の整備で程度の良い中古艇が買える値段になりますから、船舶関係者は見向きもしません。そのため破格値もしくは無料で譲りたいオーナーがたくさんいらっしゃいます。そこで廃棄される船舶を有効活用するべく、別荘やカフェ、秘密基地として陸上で使用するか、係留のままで海上のセカンドハウス(セカンドルーム)として使用するのはどうかと考えてました。それが不動産ならぬ「ふ・ね動産」の始まりです。近年のキャンプ人気にあやかり、グランピングとしても大変個性的で目を引くものですし、係留したままでのデッキパーティを行うマリンピングは、これまでに無い至福のひと時を味わえます。更に災害に対しての緊急避難小屋の活用としてもそれなりの機能があり、トレーラーハウスにも引けを取らないものでもあります。このような観点で有効活用を見出したいと思っております。