【プランの背景と課題】
【1】インバウンド向け旅行の課題
●『WITHコロナ時代』の今、外国人旅行者は激減した。今後、コロナ収束後に外国人旅行者を呼び込み、更なる誘致をすすめるためには何か新しい取組み・仕組みが求めらる。
⇒外国人旅行者に対する必要な多言語(英語・中国語・韓国語等)対応が十分になされていない。
⇒外国人旅行者に対する『安心・安全』を効果的な手法で普及・定着を図ることが求められているが十分ではない。
【2】国内における2つの社会問題
●従来型の商店街や駅前スーパーといった店舗が閉店する、あるいは対象の地域における交通を支えてきた公共交通機関(鉄道・路線バスなど)が機能を満たせず廃止する、などの事象を理由として対象となる地域の住民が食料品をはじめとする生活用品などの購入の困難や、病院への通院の不全、役所への届け出の困難が生じると言う『買い物難民問題』が発生しているが未だ効果的な手を打ていない。
●高齢者による交通事故が多発し、高齢者の交通事故を防止するため行政では、『高齢者の方の運転免許証返納』を呼びかけているが適切な取組み・仕組みが十分に構築されていない。
【1】インバウンド向け旅行の仕組み
バス停看板にQRコードシールを貼り、これをスマートフォンのQRコードアプリで読む。
①当該バス停の接近情報(あと何分でバスが到着するか等)を多言語対応で外国人が気軽にバス旅を楽しめるようにする。
②バス停近隣の観光情報(ホテル、神社仏閣、商店街、美術館、レンタカー・レンタサイクル、食事処、ハラール対応等)が分かる広告スキームを構築する。
③防災・救急情報をプッシュ通知で知らせる機能との連携を図る。外国人が急病になった時も、この機能で救急車を呼べる仕組み、天気予報・災害情報がプッシュ通知(アプリが自動でお知らせを表示してくれる機能)の仕組みを構築する。
【2】国内における2つの社会問題に対する仕組み
インバウンド向けバス停システムを発展させ、①『買い物難民問題』②『高齢者の方の運転免許証返納問題』に対して応用。
上記①②がインバウンド向け路線バス停システムと違う点は、バス運行ルートが最寄のスーパー、病院、役所等』といった日常生活に必要な場所を一定時間間隔で運行するとう点にある。いわゆる『コミュニティーバス』の仕組みを発展させたものである。