弊社のコア技術は「蚊の針」の構造を疑似的に再現することによって、金属よりも強度の劣る樹脂でも皮膚に刺さることを実現した「生物模倣技術」(バイオミメティクス)ですが、その開発の経緯はウイルスによるパンデミックと深い関連がありました。
これまでパンデミックによる海外連携の遅延に苦しみながら開発を進めてきた弊社だからこそ、その中で開発してきた「針」の用途として感染症撲滅を次のステージにしたいという思いから、ワクチン普及に向けた独自の投与デバイス開発を進めています。
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2002年の創業から2012年の10年間の開発の中で、SERSやMERS, 米国~中南米を中心に蔓延したブタ由来インフルエンザなど、パンデミックの脅威に幾度も曝されながら「蚊の針」をPLA樹脂で再現し、世界で初めて日米で医療機器として承認を受け、上市した経緯があります。
この技術と医療機器承認の実績を生かして、弊社は次世代ワクチン投与デバイスの開発を進めています。
弊社はパンデミックに苦しみながら「蚊の針」を模倣したランセット針(血糖値測定等に使用する微量採血針)を日米含む各国で医療機器承認~上市してきた経緯があります。
このように弊社ライトニックスは、創業当初からパンデミックに脅かされつつも勝利してきたと言っても過言ではなく、パンデミックとともに開発を進めてきた弊社だからこそ、その中で開発してきた「針」の次の用途としてワクチン事業を展開していきたい思いがあります。
その中で弊社はワクチンの皮内投与に着目してデバイスの開発に取り組んでいます。
皮内投与は皮膚の表層1~2mm程度へ投与する方法であり、従来の筋注・皮下注と比較して投与量が1/5まで削減できることがWHOから報告されていましたが、コロナ禍およびサル痘のパンデミックによりワクチン不足が叫ばれる昨今では特に注目を集めている手法です。
しかしながら、皮内投与には手技が難しく、特に途上国では医療従事者が限られる点から普及に歯止めがかかっています。
弊社が開発を進めているデバイスでは安価かつ簡便な操作を可能にすることで世界各国のワクチン普及を推進することを目標として開発を進めています。