高齢化が進むなか、認知症介護ケアのクオリティーアップと予防への取り組みが、国家を上げて取り組まれる課題になっています。正しい医学知識、最新治療情報、脳科学、遺伝子情報は、人生100年時代の健康寿命をささえる基本知識になります。食事や運動をはじめ、終末期医療や生死感のサポーは、新しい文化の幕開けでもあります。その新生には、介護・医療業界だけでなく、広く日本全体への啓蒙が不可欠です。みんなでつくる新しく豊かな高齢者社会の実現で、未来に夢をつくりましょう。誰もがあるがままに、生きる世界が必要です。
認知症による徘徊で年間1万人の高齢者が行方不明になります。老老介護の疲れから2週間に1件の殺人事件が起こっています。この姿は、我々の望ましい未来ではありません。認知症情報誌Almamaの発行を通じ、認知症を理解し、学ぶことで豊かな未来を考えること。一人の高齢者の目から見た社会への願いは、大きな夢を開き、心安らぐ社会の創造に寄与することができると信じているから一歩、一歩の前進を目指し続けます。