これまで約10年間AI開発にかかわってきましたが、その優位性は今だ確立できていません。それはAIを活かすことができる「計算機」が無かったためです。その計算機の役割を担えるのが量子コンピュータです。1980年年代から研究が進んできた量子コンピュータがようやくビジネスの場でも利活用できる段階に入りつつあります。私達は現在日本郵便、日本航空などの物流業界の方々と「陸海空における長距離幹線輸送のための物流プラットフォーム」開発を進めています。これまで計算しきれなかった物流業界の最適化問題を積極的に解くことは、人類の課題を解くことに値します。「物流の未来はシンプルでスマート!」それらを量子コンピュータとAIのハイブリッドシステムと陸海空における長距離幹線輸送のための物流プラットフォームで描きます。
理念は「統計に頼らない一つの答えを導き出す」です。AIは統計学に基づいているために正確な計算結果を得ることが非常に難しいです。特に物流のダイヤプランニング、積み荷やスケジュール作成の課題は統計学だけでは解くことができません。一方で昨今のAIベンチャーがトライアルしている残りワンマイルの最適化は弊社は行っていません。理由はAIはベテランドライバーのノウハウには到底かなわないということと、置き配が発達すれば解決の道が開けるからです。しかし長距離幹線輸送はそのように簡単ではありません。この難しいことにチャレンジし解くことができればそれは世界でオンリーワンになることができます。しかもそれが陸海空となるとさらに競合がいなくなると考えています。今後は陸海空における物流事業者と協力し長距離幹線輸送の物流プラットフォームを開発し、将来的にはグローバルにサービスを提供していく所存です。その為には量子コンピュータのハードを提供する事業者、物流や数理研究を行っている大学の研究室とも連携していきます。