小水力発電は再生可能エネルギーとして期待されながらもFIT制度でも伸びませんでした。この理由として(1)落差に設置するものが大半で漂流物が絡んだりゴミが溜まりやすい、(2)除塵機設置やメンテナンスで費用が嵩み電力コストが高い、(3)設置の許認可が得にくい、が挙げられます。岡山大学で開発されてきた弊社の独自技術「ハイドロヴィーナス」は漂流物やゴミに強く、流れさええればどこにでも設置できます。売電ではなく、DX電源としての展開を目指しています。農業DX、漁業DX、林業DX、スマートシティにおけるDXでは電線が引き回しにくかったり電池交換がしにくい場所が多く、太陽光発電が使える場所も限られます。弊社では流水からエネルギーハーベスティングを行い、センサ駆動と通信を行うための電源として提供する方向で事業化を進めています。代表的アプリケーションとして、河川や水路の水位と流量を計測してクラウドに集めて天気情報や水門開閉情報を含めてAIで学習を進めて治水に役立てる治水DXシステムの実証を香川県でスタートしています。