本サービスは、大阪大学との共同開発によって生まれた汚泥厚測定センサー技術を、防災重点農業用ため池の緊急点検に応用するものです。センサーは水中の堆積層境界を高精度で検知できるため、ため池における堆砂量・濁度・水位変化をリアルタイムで把握できます。異常な天然現象(豪雨・地震等)発生時には、現地に赴くことなく、センサー値の変化から異常兆候を検知し、初動の緊急点検対象を迅速に絞り込むことが可能です。これにより、職員の危険な現地立ち入りを減らし、600か所を超えるため池の中から優先度の高い箇所を抽出できます。センサーは小型・低消費電力設計で、既存のため池構造物に容易に設置可能。通信機能を持たせることで、遠隔地からのモニタリングにも対応します。今後は、ドローンや衛星データとの連携、ため池台帳との統合も視野に入れ、広域防災モニタリングの基盤技術として展開可能です。