複数の新規事業やスタートアップの立上げ経験を持ち、前職では農業IoTセンサーの開発を行っていた櫻庭(代表取締役)と、現JAXA職員で今まで地球観測衛星2基(NASAと共同開発の降水観測計画GPM主衛星や、温室効果ガスを観測する『いぶき』)の開発経験を持つ百束(COO)が出会い、天地人は生まれました。
衛星データを科学利用だけでなくビジネスにも活用することで社会に大きなインパクトを与えられること、また地上データと掛け合わせることで新しいデータビジネスの可能性が生まれることを証明するべく、内閣府主催の宇宙を活用したビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2018」に応募。審査員や参加者からアイデアの新規性や市場性を評価され、審査員特別賞・ANAホールディングス賞・JAL賞のトリプル受賞をし、天地人を創業しました。
近年、気候変動による異常気象や気温上昇により、世界の社会・産業への影響が増大しています。天地人では宇宙ビッグデータを活用してモニタリングや予測をしながら、地球が今後立ち向かうべき課題に、農業・インフラ・エネルギーなど多様な業界のステークホルダーと共に取り組んでいきます。
「天地人コンパス」は農業や漁業などの一次産業だけでなく、不動産・エネルギー・流通・旅行など幅広い分野で客観的なデータに基づくスピーディな意思決定をサポートします。水道事業および再生可能エネルギー事業では以下のソリューションを提供しています。
■水道管の水漏れリスク評価マップ
衛星データによる地表面の水分の検知と水道管の利用履歴、過去の水漏れ履歴等の様々なデータを合わせ、AIでリスク分析をし、水道管の水漏れが起こる可能性が高い場所を地図に表示します。これにより、どのエリアの水道管を優先して点検すべきか判断できます。点検計画の精度向上により、水漏れの防止に貢献します。
■太陽光・風力発電施設の適地探索・評価ソリューション
衛星データより、各エリアの風力・太陽光・温度・インフラ施設有無等をAIで分析し、太陽光・風力発電施設に最適な場所を地図に表示します。また、過去の発電履歴や調査結果等の情報も蓄積・閲覧できます。新たな発電所建設時の場所の探索・評価に活用されています。リスクが低く最適な場所を選ぶことで、プロジェクトの収益性向上に寄与します。