日本におけるIoT機器の台数は2024年において推定400億デバイスと言われている。これらは、直接インターネットに繋がっているものはあまり多くないが、日本国内にある約100万台と言われるネットワークカメラの直接インターネットに接続され、サイバー攻撃の脅威にさらされている。
ネットワークカメラは、近い将来実現されるスマートシティにおける眼の役割と言われており、人々の暮らしを安心・安全に保つための《見守り》の要である。
私たちは、《見守り》の力を守り、人々の安心・安全な暮らしを守るために《Spider Web》の開発に取り組んでいる。
処理能力がPCの1/100において、サイバー攻撃から身をまもる防御としてのサイバーセキュリティ対策は難しく、その大半は監視系と言われるサービスによるものである。監視系の対策は、サイバー攻撃を受けたことは検知できるが、サイバー攻撃を防御することはできない。
《Spider Web》では、ネットワークカメラに内蔵されたLinuxマイコン上にFW(ファイアウォール)を立上げることにより、予め許可された利用者からの通信のみを許可することで、サイバー攻撃の被害を防いでいる。
また、ネットワークカメラと利用者間の通信をインターネット電話の技術であるWebRTCを用いることで、盗聴やご送信を防ぎ、情報漏洩などを防いでいる。