企業や組織の判断・評価・育成の多くは、会話や説明、報告といった定性情報に基づいて行われています。しかし、それらは体系的に扱われにくく、個人の経験や感覚に依存しがちです。その結果、判断の根拠が共有されず、評価や育成が属人化するという課題が生じています。
コグニティは、こうした課題の背景にある「言語コミュニケーションの中に含まれる思考や判断の構造が可視化されていない」という点に着目してきました。CogStructureは、会話や文章に含まれる情報要素とその関係性を構造として捉え、定量化することで、これまで主観的に扱われてきた定性情報を、検証可能な形で扱えるようにする技術です。
定性情報を活用可能なデータへと変換することで、説明や判断の質を高め、再現性のある評価・育成・改善の仕組みを社会に広げていくこと。それが、コグニティがこの取り組みを続けている理由です。
コグニティは、独自特許技術「CogStructure」を中核とする言語コミュニケーション分析により、定性情報の定量化を行っています。CogStructureは、会話や文章に含まれる「主張」「理由」「補足」「前提」「数値・事実」などの情報要素を抽出し、それらの関係性を構造として表現・数値化するAIフレームワークです。
この技術は、一般的な生成AIのように文章を生成・要約するものではなく、人工知能研究における「知識表現」の考え方を用いて、内容や文脈の構造そのものを分析します。そのため、話し方や表現の癖、業界特有の言い回しに左右されず、説明の整理度や論理構造の特徴を再現性のある形で把握できます。
CogStructureを基盤として、定性情報を意思決定の根拠として活用するCOG-EVIDENCEや、育成・業務改善における変化を継続的に可視化するCOG-TRACKINGを提供しています。分析結果は数値や構造として示され、評価・育成・改善施策の検証に活用可能な形で提供されます。