獣害被害が拡大の一途を辿っている現状を知り、人と野生生物の共生を実現したいと考えた。技術の進化が変化点となって、今なら実現できる環境が整いつつあると感じている。また、曽祖父は林業従事者であったが、現状では、山林を活用するビジネスモデルは多くはない。山林で自ら餌を探し肥太るイノシシが安定的計画通りに捕獲、加工することができれば、山林を活用するビジネスモデルになりうるチャンスがあると感じている。
小型GPSの技術を活用し、一度箱罠でイノシシを捕獲しGPSを取付け、自然へ放獣する。場所、行動を把握することにより、計画的に適切に再捕獲することができる。餌は自ら食べ肥太り、場所代もかからず、捕獲する人件費を抑制することができるため、安価での調達が可能となる。さらに捕獲場所まで誘導することができれば、輸送にかかるコストも低減できる。量を増やすのではなく、一定量を計画を立てて、計画通りに実行していくことが、安価調達への近道だと実感がある。安価調達ができれば、牛、豚とも競合が可能となり、消費量も確保できるため、よりビジネスは安定する。