近年、オーバーツーリズムという観光客の一極集中が課題となっており、これによって景観の悪化や渋滞、ゴミなどの問題が発生している。ゴミ問題では、我々も展開している箱根町は全国平均の約3倍のゴミの排出量があり、これは全国ワースト4位である。他にも、上位には観光地が多くランクインしている。また、観光地では約75%が乗用車を利用しており、約半分の観光客が渋滞に不満を感じている。このようにメジャーな観光地に観光客が集中することで課題が発生している一方で、そういった観光地とその周辺地域との差が広がっている。これも我々が展開している神奈川県の宮ケ瀬では、観光客一人当たりの消費額が約180円となっており、差が顕著となっている。
扱うコンテンツも「歴史」に特化しており、コンテンツ制作に必要な音声ガイドの文章や画像などの情報は自治体や観光協会、店舗側からいただくことで、メジャーなスポットだけでなく、一般的な地図アプリや観光サイトにも掲載されていないようなニッチなスポットを扱うことで、既存のサービスとの差別化を図っている。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地のPRとして、神奈川県内で約10の自治体導入いただいている。また、自治体以外にも商工会議所や地方銀行などとも提携があり、ビジコン受賞のきっかけから横浜銀行との協賛で、宮ケ瀬地区の活性化なども行っている。