アグリビジネスを中心にコロンビア・エクアドルでの市場開拓や南米進出に関連する様々な案件に携わっています。希少な生物多様性が残る南米と、クリエイティブな日本の技術を掛け合わせることに深い興味を抱いており、探求心をもってクライアントの抱えるリクエストにこたえます。
2016年ジェトロボゴタ事務所を結婚・カリ市への引っ越しのため退職し2019年の会社設立までに個人事業主として受注した案件は以下の通りである。
2016年9月~2017年1月
ジェトロ貿易投資総合データベース提供事業(J−File)におけるコロンビアビジネス調査委託契約を受注。輸出入に関する制度(WTO・他協定加盟状況、貿易管理制度、関税制度、為替管理制度、輸出入手続、投資促進機関、外資に関する規制、外資に関する奨励、税制、外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用、技術・工業および知的財産権供与に関わる制度、外国企業の会社設立手続き・必要書類)等についての最新動向をまとめ、ジェトロボゴタ事務所HPに掲載された。
2016年10月~2017年4月
コロンビアにおける農業用資材販路拡大のための営業活動代行を受注。国内50以上の新規リストに対するテレアポや、名刺情報・過去接点のある企業に対してのフォローアップを行い、受注角度の高い商談機会を提供。訪問でのダイレクトマーケティングを実施し、製品コンセプト(ホース)のブリーフィングをのち10社のサンプル発送へつなげた。
その後、販売代理店を開拓し、商材の拡販を支援。またコロンビアとの商習慣に関する助言も交えて交渉を代行した。
2017年2月~2017年4月
コロンビアにおける農業用資材販売参入のための市場調査を受注。消費者の嗜好・志向や、関心、当地販売取扱企業リスト、小売店対策といった動向を調査し、参入のきっかけと方向性を示した。
2017年12月~現在
コロンビアにおける農業用技術パッケージ参入のための市場調査及び企画書作成を受注。生産者の嗜好・志向や、関心、当地投資案やその見積もり、新加工品生産といった動向を調査し、参入決定につながった。
2017年11月~2018年3月
W杯日本対コロンビア戦の取材に関して営業企画書を提出(ハメスロドリゲス、ジュニアユース時代の監督インタビュー、チームメイトインタビュー、日系人元コロンビア代表選手インタビュー、元コロンビア代表監督等)。その後リスト提供、アポイント獲得、訪問日程調整、ロジ調整を行い、4月三面にわたる記事掲載に至った。
2018/4/1
W杯日本対コロンビア戦の取材に関して、コロンビア人記者による「ニシノは脅威か大失敗か」記事翻訳及びサポート業務を行い、ナンバー紙に掲載された。
2018年9月~現在
コロンビアにおける農業用技術パッケージ参入のための事業化案を提出。コロンビア生産者とのやりとりを含め主導的な立場で実施に向けて動いている。
2018年9月~現在
コロンビア・ペルー・ボリビアとの共同農業プロジェクト案の調整、翻訳等サポート業務受注。コロンビア政府、ペルー政府の書類まとめ、サポート業務を行う。
また、AKARI SAS設立以降の業務受注は以下の通り。
①コロンビアでのミドリムシ実証試験の機会
クライアントのミッションは、コロンビアでミドリムシの現地株を採取して培養し、安価にミドリムシを量産して日本に逆輸入することでした。可能性のある重点エリアとして、コロンビアとインドネシアが候補にあがりました。
クライアントは実験にあたりコロンビアの環境規制への懸念があり、合法的に採取・実証実験を行う手がかりを得る必要がありました。あわせて、技術の試験を行う上で信頼できる現地パートナーを得る必要がありました。
AKARI SASのソリューション
当社は、コロンビアの環境規制・認証制度に関する詳細な現地調査を実施し、管轄する機関(ANLA, 環境省、Corpocesar, Procolombia)との半年にわたる打ち合わせを行いました。
ミドリムシの輸送に関して、その方法と培養するに必要な認証制度について詳細に調べ、合法的であり輸送中にミドリムシの死滅しない方法を突き止めました。
これらを踏まえ、ビジネスモデル前の実証実験に公立セサル大学の理学部を選定し、マッチング後クライアントはMOUを締結、実証実験を開始しました。
インパクト
当社は、公的/民間機関との提携に関するさまざまなオプションをはじめとして、可能性のあるビジネス・パートナーシップ・モデルを提案しました。
クライアントは、プロジェクトの次の段階について協議を始めるために、当社がマッチングしたパートナー候補との話し合いに着手し、2019年無事に実証実験がスタートし、コロンビアへの投資が開始されました。
②コロンビア・エクアドルにおける栽培ナビゲーションを行う農業IoTソリューションの機会
クライアントの課題
クライアントが開発、販売する農業IoT機材は、ほ場から環境情報や作物の生育情報を収集し、クラウドで分析、わかりやすく可視化した結果をフィードバックする技術です。気象データなどをリアルタイムで共有するセンサーはすでに南米でも導入されていますがクラウドでのデータ分析や栽培方法をナビゲートするシステムはまだなく、新しいチャンスとみていました。
クライアントは、コロンビア・エクアドルでの電子機器認証に関する懸念があり、合法的に実証実験を行う手がかりを得る必要がありました。あわせて、試験を行う上で信頼できる現地パートナー農家を得る必要がありました。
AKARI SASのソリューション
当社は、コロンビア・エクアドルの農業IoT市場分析、同規制・認証制度に関する詳細な現地調査を実施し、管轄する機関(商工観光省、ARCOTEL, MINTEC)とのオンライン打ち合わせを行いました。
機材の輸送・使用に関して、その方法と必要な認証制度について詳細に調べました。
これらを踏まえ、実証実験にふさわしい農家パートナーを選定し、クライアントとマッチングしました。
現地でオンラインによる研修を行い、現地の農業市場分析とあわせて日本語・スペイン語の報告書にまとめました。
インパクト
当社は、公的/民間機関との提携に関するさまざまなオプションをはじめとして、可能性のあるビジネス・パートナーシップ・モデルを提案しました。
クライアントは、プロジェクトの次の段階について協議を始めるために、当社がマッチングしたパートナー候補との話し合いに着手し、2020年無事に実証実験がスタートし、2021年第一期間が終了。2022年も継続して公的プロジェクトとして実験が展開されます。
③コロンビアで日本のデコ寿司普及の機会
クライアントの課題
クライアントのミッションは、日本の家庭料理として冠婚葬祭や地域の集まりでふるまわれてきた巻き寿司を海外で普及し、習い事ビジネスとして(テレビ、雑誌、新聞、webなど/各種イベント)輸出することでした。
デコ巻き寿司インストラクターが実際に南米で講習会を行いユーザーの反応を確認し、現地パートナーを得て材料の現地調達可否を確認する必要がありました。
AKARI SASのソリューション
当社は、コロンビアの全国稲作協会(FEDEARROZ)イバゲ事務所と連絡をとり、イベント開催の調整とクライアントとマッチングしました。
打ち合わせ後、国内初となるデコ寿司イベントをコロンビアで開催し同時通訳をしました。コロンビアで現地調達できる材料でのイベントにこだわり、簡単に再現できるよう、また今後コロンビアでビジネス化できるよう食品バリューチェーンを調査しました。
インパクト
その後、当社も本件の申請等を通じて積極的にオンラインビジネスの事業家に向けて動いています。