ストックオプションとは?メリットや種類についても解説

ストックオプションとは、株式会社の従業員や取締役が自社の株式をあらかじめ定めた価額(権利行使価額)※1 で将来的に「取得する権利」を付与する制度です。
従業員や取締役は、権利行使すると会社の株式を行使価額で取得できます。将来、自社の株価が上昇した時点で、株式を売却すると行使価額と株価との差で経済的な恩恵を受けることができる仕組みです。会社にとって、ストックオプションのメリットは優秀な人材の登用や社員のモチベーション維持に利用できます。
ストックオプションは以下の種類があります。
- 有償型:会社が従業員からお金をもらってストックオプションを付与。
- 無償型(税制適格、税制非適格):会社が従業員からお金をもらわずストックオプションを付与。
- 信託型:有償型と無償型を混合した型式。スタートアップ企業が活用しやすい型式です。
また、ストックオプションと新株予約権は同じものと思われる傾向がありますが、新株予約権の一つの形態がストックオプションです。新株予約権は、単独での発行が認められているため一般の投資家が取得することも可能です。一方で、ストックオプションは社内向けに発行した新株予約権の事を指すため、会社の従業員と取締役のみ取得が可能です。
※1 株式の具体的な金銭価値