クラウド月極駐車場管理システム「at PARKING 月極パートナーシステム」
不動産賃貸管理会社さま向けクラウド月極駐車場管理システム「at PARKING 月極パートナーシステム」
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2020.05.07
MEDIA

<健美家>不動産メディア健美家に当社「月極パートナーシステム」が取り上げられました

住宅同様、駐車場も不動産会社が管理を行っていることが多いが、実際には住宅やオフィスなどの店舗と違い、宅建業法の範疇にはないことをご存じだろうか。

有資格者以外でも自由に契約できるし、当然、重説など必要ない。住宅よりはるかにオンラインでの取引に向いているのだが、不思議なことに現在も駐車場契約については不動産会社で対面でとしていることが多い。

さらに不思議なことは募集も旧態依然の現地での立て看板が主流ということだ。これではたまたま通りかかった人にしか、告知ができない。

月間14万PVの月極駐車場検索ポータルサイトが登場

右下にQRコードが入っているのがポイント。問合せ先は管理会社になっている
右下にQRコードが入っているのがポイント。問合せ先は管理会社になっている
そんな遅れていた駐車場業界が変わりつつある。きっかけとなったのは2010年に登場した月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」。月極駐車場を借りたいと考える人と管理会社の利便性向上を目指して作られたサイトで、現在では全国3万カ所以上の月極駐車場情報を掲載、年間5万件以上の問合せがあり、月間サイト閲覧者数は14万PV以上になっており、累計問合せ件数は22万件以上という。

それだけでもすごいことだが、2018年からは管理の業務自動化、効率化を図ってきたという。大和ハウスパーキングと組んで行われた全国約2000台の実証実験では半年で稼働率20%アップできたそうである。

その仕組みが2020年3月から「月極パートナーシステム」として市場に導入されており、すでに導入済の月極駐車場は全国で1万台以上。稼働率を上げるだけでなく、駐車場料金アップにも繋がるという。どんな仕組みなのか、運営するハッチ・ワークの増田知平氏に聞いた。

立て看板のQRコードから駐車場の予約が可能に

まず、一般的なやり方と大きく違うのは募集の仕方。一般には現地に立て看板を出し、そこからの問合せを待つというもので、WEB掲載はほとんどされていない。駐車場の管理料は駐車場代の5%ほどと低額で、管理会社からするとそこまでの費用負担はできないからである。

だが、月極パートナーシステムでは前述したアットパーキングに掲載されるのはもちろんのこと、自動的にライフルが運営するライフルホームズの月極駐車場に掲載されることになっている。これまでよりも広く告知ができるのである。

最近では月極駐車場を空いている時だけ短期貸ししているシェアリングの例もあるが、情報はそうした他社とも連携することになっており、いちいち、今空いている、埋まってしまったなどと連絡する必要はなくなる。

現地の立て看板も用意されている。だが、普通の立て看板には問合せ先電話番号のみが掲載されており、そこから電話をしても空きがなければそれでおしまい。予約は受け付けていない。それではチャンスを逸すると増田氏は考えた。

そこで同社が用意した看板にはQRコードが記載されている。駐車場を探している人はそれをスマホで読み取って連絡するのだが、それだけではない、スマホ上で予約ができるのだ。

その時には空きがなかったとしても、空きが出たら自動で連絡が来る仕組みなので、解約が出てから次が決まるまでが早い。ロスタイムなく貸せるのである。ネットで空き待ちをリクエストすることもできる。これで稼働率が上がるわけである。

ニーズが高い地域では料金値上げもあり

現在、日本全国で約1800名が駐車場の空き待ちをしており、それが多い地域では駐車場のニーズが高いことが分かる。であれば、多少駐車場料金を値上げしても借り手はいると判断できるわけで、実際、100台の空き待ちがあった札幌のオーナーは駐車場料金の値上げを行ったという。

これまでの個別に立て看板の時代には全体のニーズが見えにくく、横並びで料金が決められていたが、これからは実態に基づいて適正に決められるようになるのだ。

オンライン契約急増で省力化にも寄与

続いて契約。冒頭で述べたように駐車場の契約には不動産とは異なり、なんの制約もない。であればオンラインで契約できたほうが借りる人にも、管理する側にも便利なはずと、同社ではオンライン契約を可能にした。これが非常に受けている。特に2020年3月からは何事も非対面で行いたいという人が増加、1月に59件、2月に78件だったオンライン契約件数が3月に202件、4月に231件と急上昇である。

オンライン契約は借りる人に便利であるだけではなく、管理会社の事務手続きの省力化にも繋がる。さらにもうひとつ、管理会社に嬉しいのは滞納が無くなること。

同社の仕組みを使えば3カ月までの滞納保証が自動的に付加されるのである。管理会社の督促の手間が省けるのはもちろん、オーナーにとっては減収のリスクが減ることになる。

と、ここまで読んできて管理会社、駐車場オーナー、借りる人の三方にとって良いことづくしであることがお分かりいただけたと思うが、だとしたら同社はどこで利益を取るのかと不審に思う人もいるだろう。

借りる人が払う滞納保証料が原資

「駐車場を借りる人から、駐車場料金の5%を滞納保証料としていただきます。それで仕組みを運用しているのですが、保証金なしで探しやすく、借りやすい仕組みですから、借りる人に損にはなっていないはずです」。

駐車場料金は首都圏など都心部以外では安価な地域も多く、その一方で管理の手間はそれなりにかかる。管理会社にとってはあまりうれしくない業務とも言えるわけで、その辺りが省力化できる上に稼働率が上がり、滞納が減るのであればオーナーとしてはありがたい話である。

このサービスは管理会社を通じて受けられるとの事、任せている管理会社に対して本サービスを利用できないか、問合せてみても良いのではなかろうか。

健美家編集部(協力:中川寛子)