武用 健

所属スタートアップ

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独自の特許ポートフォリオを基盤に、医療・自動車(DMS)・スポーツ・ロボティクス・アクセシビリティの未来を革新するPhysicalLine技術。

実績

武用 健(ぶよう たけし)プロフィール
有限会社備前メディアネット 代表 / 発明家・システムアーキテクト・知財開発者

東京農業大学卒業。1988年から1992年までフリースタイルスキー(エアリアル競技)の日本代表として活動し、競技生活を通じて「人間が三次元空間をどのように認識し、身体を制御しているのか」という根本的な課題に向き合う。引退後はスキー指導者として活動し、身体軸や重心移動、空間認識能力の向上を目的とした独自の指導法を研究した。その後、元宝塚歌劇団出身のダンス指導者と共に指導を行う中で、「ここまで腕を上げる」「あと10cm右」というような三次元空間上の位置を、言葉だけで正確に伝えることが極めて難しいことを痛感する。従来は指導者が指差しをするしか方法がなく、「空間そのものを可視化する仕組み」が存在しないという業界共通の課題に直面した。

この課題を解決するため、世界初となる「空間そのものを教える」システムを発明。レーザーと光センサーを利用して空間中に基準線を形成し、身体がそのラインへ触れた瞬間に音・光・振動でフィードバックする「運動用ライン補助システム(PhysicalLine)」を開発した。さらにプレーヤーの全身を多数のレーザーで囲み、体軸が僅かに崩れた瞬間をリアルタイムに通知する「体軸ブレ通知システム」を考案して特許を取得。この研究を通じて「空間そのものをデジタル化する」という確固たる思想が生まれた。

次に、直交するレーザーを利用して空間上の一点を三次元座標として取得・保存・再現する「三次元空間座標記憶・再現システム」を考案。さらにAI映像解析を組み合わせ、身体軸、重心、姿勢変化をリアルタイム解析するスポーツ解析システムへと発展させた。

研究をさらに進め、二本以上のビームを鋭角に交差させ、正弦定理、三角測量、ベクトル演算を利用して交点までの距離、三次元座標、ワールド座標を高精度に算出する「レーザー光音波正弦定理照射装置」を発明。この技術は、レーザーだけでなく音波、超音波、LiDARなどにも応用可能な、普遍的な「空間座標生成技術」となった。

この技術を応用し、ウェアラブルデバイスから二本のビームを発振して空間中で交点を形成することで、ユーザーが見ている位置へ直接ビーム交点を生成し、その交点を利用してスイッチ操作、IoT制御、ロボット制御、通信を行う次世代の「空間インターフェース」を考案した。

しかし、ここで一つの大きな壁に直面する。当時の一般的な視線追跡技術は、AIが瞳孔中心から視線方向を推定する方式であり、実際の注視点との間に約1〜3度の致命的な誤差が存在した。この誤差では数mm単位の精密な空間操作は不可能であり、ウェアラブル空間インターフェースは成立しなかった。

そこで、「レーザー光音波正弦定理照射装置」を利用し、実際のビーム交点とAIが推定した視線との幾何学的差異から、眼球内部の回転中心(Eye Rotation Center:ERC)を逆算する独自のアルゴリズムを考案。眼球回転中心を基準とした視線ベクトルを生成することで、従来方式より大幅な高精度化を実現する「高精度視線追跡システム」を発明し、特許出願を行った。本技術では、左右眼、生理学的制約、幾何学補正、さらに深度測定(LiDAR/ToF)を統合することで、三次元空間中の注視点を極めて高い精度で特定する革新的なアーキテクチャを構築している。

視線追跡技術の研究を進める中で、単なる視線計測に留まらず、現実空間のすべてに意味を持たせる「新しい空間情報基盤」の必要性に到達した。そこで考案したのが「PhysicalLine 空間OS」である。本OSでは、LiDARや各種センサーから取得される三次元点群に対し、対象物ごとに「空間ID」を付与する。この空間IDは、AI、ロボット、自動運転、IoT、AR、デジタルツイン、クラウドなどが共通に利用できる空間インデックスとして機能する。従来のように毎回AIが画像認識で対象物を探索するのではなく、空間IDを介して直接対象物へアクセスすることで、計算負荷や通信量の劇的な削減が期待できる。また、空間OS自体は重い点群データそのものを保持せず、空間IDのみを管理する分散型アーキテクチャを採用しており、各企業のクラウドやMEC(エッジサーバー)と柔軟に連携することで、大規模な空間情報基盤への展開を可能にしている。

現在は、親特許となる「眼球回転中心を用いた高精度視線追跡システム」を中心に、その技術を基盤として、ドライバーモニタリングシステム(DMS)、空間OS、空間ID生成・管理システム、デジタルツイン、フィジカルAI、ロボティクス、モビリティ、XR・スマートグラス、空間コンピューティングへと多角的に展開する強力な知財ポートフォリオの構築を進めている。

武用健が目指すのは、「空間を計測する時代」から、「空間に意味を与え、AI・ロボット・人が共通に理解できる時代」への転換である。インターネットがDNSによって世界中の情報を結び付けたように、PhysicalLine 空間OSによって現実空間を共通の空間情報基盤へと進化させ、AI、ロボット、モビリティ、インフラ、XRがシームレスに結びつく新しい産業基盤の実現を目指している。

経歴

2022年
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現在
有限会社備前メディアネット

取締役

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