オープンイノベーションにおける出島とは?
出島とは、オープンイノベーションを成功に導くための組織のあり方や考え方の例えに用いられています。
オープンイノベーションは外部と連携して新規事業のプロジェクトを推進していきます。また外部だけでなく社内関連部署との連携が必須であり、稟議申請など社内の様々な調整が必要となります。
新規事業のプロジェクトチームと既存事業の部署は切り離して考えられることが多いですが、推進していく上で関連部署と連携がなくてはプロジェクトの成功は難しいです。この社内連携(=繋がり)を持ちながら新規事業を起こす組織体制を「出島」にたとえています。「出島」(連携=繋がり)がないと新規事業のプロジェクトチームは「孤島」となり新規事業はストップしてしまいます。
さらに新規事業の創出は前例のないチャレンジとなります。これまでの判断軸や社内のルールに当てはめて考えることは不可能なため、切り離して考える必要があります。無理に当てはめようとすると該当するケーススタディが見当たらず結果そこでプロジェクトがストップしてしまうケースが多く見られます。新しいチャレンジにはそれを推進するための新たな判断軸やルール(治外法権的な考え方)が必要です。