クローズドイノベーションとは?これまでの日本企業の考え方
クローズドイノベーションは、自社リソースのみを活用したクローズドな環境下でのイノベーションです。
事業会社において、自社の人材による研究開発で自社独自のプロダクトやサービスの開発を行うことを指します。
ノウハウの蓄積による独自の技術革新という強みがある一方で、急激なビジネス環境の変化においてはリソース不足や固定概念から脱却できず、環境変化に対応できないという側面があります。(オープンイノベーションの反意語として使用されます)
これまでの日本企業は高度経済成長と共に築き上げられた高い技術力を誇り、自前主義と言われるクローズドイノベーションが主流でした。長年蓄積された自社ならではのノウハウにより高品質のプロダクトを多数開発し世に送り出してきました。
しかしながら、グルーバル化や最新の技術によるデジタル化、顧客ニーズの多様化など急激なビジネス環境の変化に伴い、自社のノウハウやリソースのみではその変化に対応していくことが困難となってきています。
最近では、自前主義を脱却し外部の様々な企業(スタートアップ企業)と協業して新しい技術や斬新なアイデアを取り入れたオープンイノベーションに取り組む企業が増えてきました。自社のリソースと外部リソースの掛け算により、これまでにない新たなプロダクトやサービスが創出しています。