オープンイノベーションを成功させる秘訣について

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オープンイノベーションを成功させたいけどポイントが分からないと思った方はいませんか?
本記事ではスタートアップとのオープンイノベーションを成功させる秘訣や成功事例について紹介していきます。
自社以外から技術やアイデアを取り入れることにより、新しく製品やサービスを生み出すオープンイノベーション。

特に革新的なテクノロジーやアイデアを持つスタートアップとのオープンイノベーションは、
開発から取り組む必要がなく、効率的に知識や技術を得て利益に直結させられるため、多くの企業で積極的に行われています。
とはいえ取り組んでも成功しなくては意味がありません。
この記事で成功に必要なポイントを知り、オープンイノベーションの取り入れ方について考えてみましょう。

オープンイノベーションを成功させるポイント

オープンイノベーションを成功させるためには、いくつかのポイントがあります。
ここでは具体的にどのようなポイントがあるか確認していきます。

明確なゴールの設定

自社内でゴールが不明瞭になってしまうと、オープンイノベーションを行うこと自体が目的となってしまう場合もあります。
そうならないためにも、以下のような項目でゴールを設定する必要があります。

定めるべきゴール
・外部連携をするのか
・具体的にどんな技術を取り入れるのか
・いつまでに外部技術や連携する企業を選定するのか

つまり、何をいつまでにするかを現場だけでなくトップも知り、全社的な戦略として取り組む必要があると言えるのです。

その大前提として重要なのが、「なぜオープンイノベーションなのか」ということ。
重要性やメリットを理解していても、それがなぜ自社に必要なのか考えていなかった、ということも少なくありません。
自社にとってオープンイノベーションがどのような位置づけにあり、どういった意味合いを持つのか明確にしましょう。

意思決定のスピード

実際にオープンイノベーションに取り組む企業に、「オープンイノベーションを成功させる要因と思うもの」を聞いた調査があります。
その中で、半数以上となる57.9%が「自社の意思決定のスピード」が重要だと回答しました。
この結果の通り、意思決定のスピードはオープンイノベーションを成功に導くカギの1つと言えます。

スピードを上げるためには、トップと現場の意思疎通をしっかり取る、承認を上に通すためのステップを簡略化するなどに取り組むと良いでしょう。

また、社内だけでなく社外とのやり取りも増えることにより、社内と社外で意思決定のスピードが異なることも増えてしまいます。
スピードの食い違いにより、必要な業務が円滑に進まない恐れも出てきてしまうため、食い違いは早めに解消しておきたいところ。
そこで必要となってくるのは、より密なコミュニケーションです。
両企業の担当者がお互いに時間を割いて話し合い、意思決定のスピード感を合わせていくことが大切です。

参照:【調査発表】人と組織からみた「オープン・イノベーションを成功させる要因」とは?/株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

メリット・デメリットの把握

良い点と悪い点、どちらも把握していなくては、オープンイノベーションを活用できません。

まずはメリットについて見ていきましょう。
異なる業界からもアイデアや技術を得られるため、自社だけでは思いつけなかったアイデアを簡単に手に入れることができます。
そして自社にはないマーケティング戦略などを活用でき、よりスムーズな事業推進が可能となるのです。
さらに開発から携わる必要がなく、コストも削減できるなどのメリットが挙げられます。

一方で最も大きなデメリットが、自社の技術が流出してしまう恐れがあることです。
外部に共有した情報が自社に不利益をもたらしてしまっては、元も子もありません。
情報を共有する際には、本当に社外に出して良い情報か否か、きちんと確認しましょう。

逆に外部へ過度に依存してしまう恐れがある、というのもデメリットです。
外部からの情報を取り入れすぎてしまい、自社の情報が活かせなくては全く意味がありません。
何を外部から得て何を自社で保持するのか、考えることが大切です。

積極的な情報開示

先程デメリットとして挙げた情報の流出ですが、情報開示を積極的に行うことが成功につながるという側面もあります。
情報の流出を恐れるあまり曖昧な情報を提供してしまうと、相手企業が不信感を抱いてしまう可能性が出てきます。
1度不信感を抱かれてしまっては、情報提供にもなかなか前向きにはなれないでしょう。
そこで必要なのが積極的な情報開示なのです。

お互いにとって利益になる情報を交換することがオープンイノベーションの最も重要なポイント。
ですから、提供する情報がどれだけニーズを捉えているか、具体的にどのような内容の情報なのかを明確にしましょう。

「自社だけで研究していては競合他社に負けてしまうかもしれない」そんな時にも積極的な情報開示が有効です。
その時点では開示するのに惜しい情報でも、長い目で見ればスピード感ある開発で競合他社を突き放す、という結果につながるかもしれません。
相手が欲しい情報で自分が手に入れたい情報を引き出す、そういったマインドで情報を開示すると良いでしょう。

オープンイノベーションの担当者の固定

オープンイノベーションの成功には、推進役とも言うべき存在が重要になってきます。
推進役が社内外問わず、情報や環境をフルに活用してオープンイノベーションを推し進めます。
推進役の活動や発言内容によってオープンイノベーションが社内で認知され、推し進めていこうという機運も高まってくるのです。
担当がコロコロ変わってしまっては、時間をかけて認知を上げていくことはできませんから、担当者を固定することは大切です。

また推進役をバックアップする人材を現場側・経営側両方に置くこともポイントと言えます。
コミュニケーション能力に長けている人を社内外との橋渡し役に、起業家のようにゼロからものを生み出せるマインドのある人を担当者にするなど、適材適所で人材を選ぶと良いでしょう。

オープンイノベーションは、一朝一夕では成功が見えない事業です。
長いスパンで成功を得ることを見据えて、適した担当者を固定して取り組むようにしましょう。

オープンイノベーションのメリット・デメリット

オープンイノベーションのメリットでは、事業推進のスピード面や知識や技術面、コスト面があげられます。デメリットでは、情報漏洩リスクや利益率の低下などがあげられます。
別記事の「オープンイノベーションとは?必要性やメリット・デメリットも解説」では、オープンイノベーションのメリット・デメリットについて詳しくご紹介しておりますのでぜひ、ご覧ください。

オープンイノベーションの成功には、秘訣や事例を把握することが大切

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでオープンイノベーションの成功についてご理解いただけたと思います。
オープンイノベーションを成功させるためには秘訣を知り、実践していく必要があります。

Creww(クルー)株式会社では、「大挑戦時代をつくる。」をビジョンとしてオープンイノベーションの成功をサポート。
企業(事業会社)とスタートアップ企業をつなぐオープンイノベーションプログラムにおいて、開催実績No.1のオープンイノベーションプラットフォーム「Creww Growth(クルーグロース)」を提供しています。

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