スタートアップ(Startup)企業って、どんな企業?

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スタートアップ(startup)という言葉は、直訳でいう「始まったばかりの会社」のことではありません。会社の設立年数や規模は関係なく、その定義は様々ですが「イノベーション」に賭けている会社だと考えていいでしょう。イノベーションは、創造的活動による新製品開発、新生産方法、新しいマーケットの開拓など、それが成し遂げられた時の影響は大きく、人々の生活を大きく変えるものです。

スタートアップには、イノベーションのきっかけとなるプロダクトがつきもので、それをつくることができるエンジニアや、然るべき投資を行うベンチャーキャピタルがついてまわります。このことから、スタートアップ=テクノロジーを扱う会社だったり、ベンチャーキャピタルなどから投資を受けている会社だと思う人が多いのですが、必ずしもそうであるとは限りません。

また、ベンチャー企業とも、少し異なります。「スタートアップとベンチャーの違い」

スタートアップの成長段階とベンチャーキャピタル

スタートアップには創業からイグジットまで、ステージがあります。シード、アーリー、ミドル、レイターと分けたり、資金調達のラウンドでシリーズA、B、C、と分けたりする場合もあります。

そしてスタートアップに投資を行う会社は、ベンチャーキャピタルと呼ばれます。ベンチャーキャピタルは自分以外の投資家や、事業会社からお金を集め、そのお金を「ファンド」にしてスタートアップ企業に投資していきます。

ベンチャーキャピタルのなかには、起業を支援する「インキュベーター(incubator)」と呼ばれるベンチャーキャピタルもあります。「シードアクセラレーター(seed accelerator)」とも呼ばれる彼らはスタートアップを積極的にサポートすることで、成功の確率を上げようとします。

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ここで「イグジット」について説明しましょう。イグジットとは、出口という意味ですが、スタートアップの創業者やベンチャーキャピタルが投資した資金を回収する方法、のことを指します。イグジットの方法として代表的なものは、株式公開(IPO)と、企業買収 (M&A)が挙げられます。

会社の設立者であるファウンダー(founder)、投資家共に、最終的にIPOやM&Aなどを通じた大きなリターンを狙うため、それまでの利益が0であるケースも少なくありません。立ち上げ時に外部の投資家から当座の資金を調達し、ビジネスモデルを模索します。方向性が定まった時点で2度目、3度目の資金調達を繰り返し、最終的なイグジットを目指します。

アメリカではここ10年間のイグジット事例のうち9割がM&Aによるエグジットと言われているため、これまでIPOが主流だった国内のスタートアップのイグジットも企業買収 (M&A)が増えていくのではないかと言われています。

スタートアップが終わるとき

スタートアップがスタートアップでなくなるのは、下記の3つのうちのいずれかであると言えます。

1. 買収やIPO等の株式公開を経て、投資家は資金を回収する。
2. スタートアップとしての爆発的な成長が見られなくなり、株式公開の目処もなく、事実上の中小企業に落ち着く。
3. 撤退する。

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