成長企業とは?成長企業の定義や特徴、法則

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「成長企業になりたい」と考えている経営者の方も大勢いると思います。
そもそもどのような企業のことを“成長企業”というのでしょうか?
成長企業の定義や特徴、法則について解説します。
成長企業を目指している経営者や役員の方などは、ぜひ参考にしてください。

成長企業とは

成長企業とは、大企業を指すのではなく、今まさに成長段階にある企業をいいます。
「成長段階にある企業」とは、具体的にどのような企業を指すのでしょうか?
一般的には、2年以上連続で売上や純資本額が増えている企業が当てはまるようです。

しかし、2年以上連続で売上や純資本額が増えていればすべて成長企業というわけではありません。
継続的な成長が見込まれ、社会全体が「あの会社は成長している」といった実感を持てている場合のみ、“成長企業”と呼ばれることが多いようです。

成長企業の定義

成長企業の定義としては、「継続的に利益や売上を上げている」ことが挙げられるでしょう。

利益や売上が上がっているかどうかは、「売上高増加率【(当期売上高 - 前期売上高)÷ 前期売上高 × 100】」や「経常利益増加率【(当期経常利益 - 前期経常利益)÷ 前期経常利益 × 100】」、「総資本増加率【(当期総資本 − 前期総資本)÷ 前期総資本 × 100】」などを確認すれば分かります。

なかでも、最も代表的なのは、「売上高増加率」です。
同額の売上であっても、売上高増加率で比較すれば、どの会社が最も伸びているかが判明します。

ぜひこのような指標を利用して、成長企業に当てはまっているかどうか、見極めてみましょう。

成長企業の特徴

成長企業の3つの特徴を紹介します。

1.社員全員が一致団結して目標に向かって進んでいる

成長企業は、高い目的意識を持って、社員一丸となって目標に突き進んでいることが多いのです。
経営理念が社員に浸透しており、それらに共感した社員一人一人が、己の目標に向かって邁進(まいしん)している。
そのような企業が、成長企業として躍進を遂げる傾向にあります。

みんなで目標達成のために頑張る。
その志が、社員のモチベーションアップにつながることもあります。

ぜひとも部署などの垣根を超えて、みんなで協力できる体制をつくり上げていきましょう。

2.顧客第一で行動している

成長企業は、例外なく「お客様のため」を思って経営しています。
顧客の言動にいちいち振り回されているわけではなく、自分たちが想定したターゲット顧客に対して、最適な商品・サービスを提供する。
当たり前のことができている企業です。

成長企業は確かに、多くのお客様を抱えている傾向にありますが、だからといって世界中のユーザーが顧客であるわけではありません。
ライバル企業の商品・サービスのほうがいいといった顧客もいるでしょう。

しかし、より多くの人に選ばれるためにはどうすればいいのか。
突き詰め、考えられる企業が成長し続けられるといえます。

3.ビジネスモデルが確立している

成長企業においては、ビジネスモデルが確立されています。
「企業経営において、ビジネスモデルの確立は当然では……?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、案外できている会社は多くありません。
売り上げた金額は何かしらの出費に回ってしまい、なかなか投資にまで手が届かないといった企業がとても多いのです。

またある程度の投資用の資金が残っていたとしても、上手く活用できる人材がいない会社もあります。

成長し続けるためには、投資が欠かせません。

利益を新たなプロジェクトや人材に投じることができる。

それも成長企業の条件の一つといって過言ではないでしょう。

成長企業になる法則

成長企業になるための3つの法則をお伝えします。

1.優秀な人材を積極的に獲得する

成長企業になるためには、“人”が重要です。
なかには、経営者だけが優秀で、現場には言われたことをこなすだけの人が集まっている成長企業もあります。
しかしそのような企業は、組織が肥大化するにつれて、社長が全体を見渡すことが難しくなり、ほころびが生じやすくなってくるでしょう。

そうならないためにも、優秀な人材の獲得に躍起になるべきです。

また新しい人材が入ってくると、社内に新たな風が吹いてきます。

同じメンバーで同じような仕事をし続けていると、どうしても仕事が膠着化(こうちゃくか ※変わらない状態のこと)しやすくなり、メンバーのモチベーションも低下しやすいのです。

しかし、新たな人が入ってくることで、混乱なども生じるかもしれませんが、社内に変化が生まれ、自然と会社の雰囲気も変わってきます。

新しい、とくに若い世代が入ってくることで、社内環境はどんどんアップデートされていきます。
ぜひ若手を中心に積極的に優秀な人材を獲得することで、成長し続けられる企業になっていきましょう。

2.現在の状況を的確に把握する

成長企業は、現在の状況把握にも努めています。
会社はどれくらいの利益を上げており、どれだけの負債を抱え、どこが課題となっているのか。

こういった状況を社内で共有し、リアルタイムで把握できるシステムを構築することで“今何をしなくてはならないのか”ということが明確になっているのです。

例えば、すべての資料をエクセルなどで属人的に作成している企業の場合、だれがどのくらいの仕事量をどれだけの期間でこなしているかなどが明らかになっていません。

そのため、ある人に仕事量が偏っていたり、また潜在的な問題に経営層が気付いていなかったりします。

そうならないためにも、システム導入などを通じて、社内の状況把握に努めていきましょう。

3.コミュニケーションを活発にする

会社全体を成長させるには、社員間でのコミュニケーションが活発でなければなりません。

部下が委縮してしまい、上司に意見の一つも伝えられないような企業は、社長の力である程度までは売上を伸ばせるかもしれませんが、継続的な成長は望めないでしょう。

社内でのコミュニケーションに問題がある場合、社員間でのコミュニケーションが取りやすくなるよう職場環境を整えてください。

たとえ、部下や同僚の意見に違和感を覚えたとしても、「それはないよ」など否定的な言葉をぶつけないことも大事です。
誰もが安心して、自らの意見を積極的に述べられる環境の構築を心がけましょう。

それが、社員のモチベーション向上のきっかけにもなると思います。

成長企業になるためにはさまざまなことが必要

成長企業の定義や法則などについて分かりましたか?
一朝一夕で成長企業になれるわけではありませんが、社員一丸となって共通のゴールを目指したり、お客様第一の行動を意識したりすることなどで、より良い企業になることができます。
「優秀な人材を積極的に獲得する」場面において悩んでいる方々におすすめなのが、Creww株式会社のオープンイノベーションプログラムやスタートアップスタジオです。
オープンイノベーションプログラムを利用することで、スタートアップ企業をパートナーとして、共創で事業を成長させて行くことがきます。また、スポットで欲しい人材が見えている場合は、スタートアップスタジオを活用し、プロジェクトごとにイノベーター人材を取り入れることもおすすめです。

成長企業になれば、魅力を感じ、「一緒に働きたい」と希望する人も増えてくるでしょう。
あなたの会社にも、成長企業として多くの人たちに注目される可能性は残されています。
ぜひとも社内改革を進めて、新たな一歩を踏み出していきましょう。

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