スタートアップのステージとは?

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スタートアップのステージとは、スタートアップ企業のライフサイクル(起業前からExitまで)における成長段階のことを指します。
スタートアップのステージには事業規模、設立年数、従業員数、資金調達額などによる明確な定義がないため、現在の日本のスタートアップシーンを想定して、主にプロダクト・サービスの状態によって以下の4つに分類して紹介します。

シードステージ

※チーム(従業員規模)や資金調達ラウンドは業種、業態によって大きく異なります。

シードステージとは、その名の通り種(Seed)の段階でスタートアップの最初のステージです。起業前のアイディア・コンセプトの段階から課題に対するソリューションの仮設検証(PSF: Problem-Solution Fit)段階までの間のことを指します。
シードステージでは仮設検証を目的とするため、最低限のチームである3〜5人程度が従業員(またはパートタイム・業務委託など)規模の目安となります。

また、この期間は売上が立っていない場合がほとんどのため、最低限のチームの人件費としてエンジェルラウンドからPreシリーズAラウンドの資金調達が行われます。
プレシードラウンドとは、シードラウンドの前に行われるラウンドのことを指します。シードラウンドにエンジェルが参加するケースもあります。

アーリーステージ

※チーム(従業員規模)や資金調達ラウンドは業種、業態によって大きく異なります。

アーリーステージとは、シードステージの次のステージであり、PMF(Product-Market Fit: 顧客が満足する最適なプロダクト・サービスを最適な市場に提供している状態)の達成から一定の収益化ができている状態までの間のことを指します。
(※ビジネスモデルによっては必ずしも収益化ができている必要はありません。)

アーリーステージでは、プロダクトを市場に届ける最低限のエンジニアとそれを販売し顧客対応を行う営業人員などの増員により、5人〜20人程度が従業員規模の目安です。

チームの増員に伴い、シリーズAからシリーズBラウンドの資金調達が行われます。

ミドルステージ

※チーム(従業員規模)や資金調達ラウンドは業種、業態によって大きく異なります。

ミドルステージとは、アーリーステージの次のステージであり、安定した収益を得ており事業のスケールを見込むことができる状態のことを指します。
ミドルステージでは、安定的な収益を生み出す組織作りのための人事部や広報人員を含め、20人以上程度が従業員規模の目安です。
組織の拡大に伴い、シリーズC以降の資金調達が行われます。

レイターステージ

※チーム(従業員規模)や資金調達ラウンドは業種、業態によって大きく異なります。

レイターステージとは、ミドルステージの次のステージであり、Exitの直前のステージです。主要な事業のスケールが実現できており、関連する新規事業の開発に着手している場合もあります。
レイターステージでは、管理機能の強化やExitに向けて上場準備室などが組織されるため、30人以上程度が従業員規模の目安です。

Exit

※チーム(従業員規模)や資金調達ラウンドは業種、業態によって大きく異なります。

Exitとは、スタートアップが株式上場(IPO)またはM&Aによる事業会社への売却のことを指します。
Exitした後は、株式市場または売却先企業のグループ企業として、より大きな成長を目指し新たなスタートを切ります。

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